表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
86/288

帝国へ④

 





「アヤ姉、おかえりなさい!」





私が家に帰るとアルフはにこにこと笑顔で私を迎えてくれた。



お節介だとは思うけど、やっぱり私は納得出来ないから。





「アルフ、しばらく旅に出ようと思ってるんだけど一緒に行く?」



「どこに行くの?」



「リーフィとキースに会いに行こうと思ってね」





二人がスパイだったとしても何か理由があるのかもしれない。


帰る前に見せたリーフィの悲しげな表情が私は気になる。


他国に行くんだから死ぬ可能性だってあるかもしれない。


二人も私が行くのを望んでないのかもしれない。




これは私のワガママだ。





「うん、アヤ姉が行くなら僕も行くよ」



「ありがとう」





アルフだけは何があっても私が守る。


まあ、守られるのは私の方かもしれないけどね。





「クロス兄は行かないの?」



「んー、クロスにはクロスのやることがあるだろうから行けないと思うよ」






だって、最強主人公であるクロスなら絶対帝だろうし。


帝であるクロスが自国から離れて敵国に行くなんて無理でしょう。


転移してきてからずっと街に居たから旅なんて出来るかわからないけど、旅の為の道具だけはしっかり用意しとこう。


鞄に入れておけば腐らないからたくさん持ち運び出来るからね。


帝国がどこにあるかもわかんないから図書館にも行って地図も調べないといけないし。


やることはいっぱいだからお店は今日から休業して準備をしよう。





「じゃあ、一緒に買い物行こうか」



「うん!」





もう今からだと図書館に行ってもあまり長く調べられないだろうし、明日朝から図書館に行くことにするかな。


今日は食材とか旅用の調理器具とか買おう。


店舗のドアに休業の木板(長い間空けるだろうし、紙では飛ばされるかもしれないしね)を貼ればアルフの手を握り、お店回りをする為に歩き出した。


 


 




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ