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初めての学園⑩




完全無詠唱って頭の中のイメージと詠唱した時の二倍以上の魔力が確か必要なんだよね?

イメージがはっきりしてないと魔法は失敗して出来ないし、魔力が足りなくても出来ない。

だから、学校では完全無詠唱を教えないって本に書いてた。


クロスは最強主人公だから出来るんだね。




「行こう」




落ちた料理はクロスが片付けてくれたのでクロスに声をかけて厨房に戻ろうとした。




「そんな豚のような平民の女に尻尾を振ってるなんて落ちぶれたものだなっ」




後ろから声が聞こえてきたが無視。

クロスがまた怒った顔をして戻ろうとしているけど、私が腕を掴んで厨房に押し込んだ。

私がデブなのは事実なんだし、気にすることはない。


……ちょっと気にしてるけど……。





「クロス、私の為に怒ってくれるのはありがたいけど食堂で暴れたら駄目」



「だが、アヤミの料理を落とし尚且つアヤミに暴言を……」



「私が太ってるのは本当なんだからいいの。 こっちは細い人が多いんだから」




ほとんどの人が戦っているからなのか地球に比べたら細い人ばかり。

私もダイエットしようかな……。




「せ、先生を呼んだので今食堂は落ち着きました。 大丈夫ですか?」



「ごめんなさい、面倒を起こしてしまって」



「ファレスさんは悪くないです!」




十中八九悪いのは差別することを教えた親なんだろうけどね。

確かに地球でも差別する人は居たけど多分ここまで酷くないはず。

……虐め自殺問題は多かったけど。




「すまない……」



「クロスが悪い訳じゃないよ。 それより、まだ生徒さんが居るから仕事しよう」




私が配役ミスったせいかもしれないけど今は落ち込んでる場合じゃない。

アイランくんとセオルさんはまだ働いてるんだからね。

ちゃんと仕事しないと。


私が持ち場に戻ればクロスも納得してなさそうだが配膳に戻る。



その後は何事もなく配膳の仕事は終わった。





「後は皿洗いだけですが、アイランくん達はお昼食べますか?」



「す、少しだけいただきます」



「私も少しで大丈夫です」



「俺、めっちゃ食います!」




作ってる最中の時はあまり話せなかったので今から仲良くなれたらいいな。

これからまだ1ヶ月もあるんだし、仲良くなれた方が嬉しいし。




「俺も食べる」




調理室は広いので一つの机に椅子を持ってきて座らせ、一人一人の注文を聞いた。

私はまだ食べなくても片付け終わって帰ってから食べても大丈夫だしね。

みんなはまだ授業があるだろうから食べなきゃ。


注文通りにご飯をみんなに渡してから私は溜まってる洗い物を片付け始めた。




 

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