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初めての学園④

 



「そうですね、ではこちらをお使い下さい」




理事長が机から取り出した紙を受け取ればちゃんとした地図だった。

立ち入り禁止の所も書いてるからちゃんと覚えなきゃ。




「後、貴族の中には他の人を見下したり攻撃してきたりする人が居ますので気をつけて下さいね。 この学園で権力を振りかざしても意味がないですのに……」




溜め息をつく理事長はちょっと大変そうだった。

よく小説とかでも理不尽な貴族が居たりするからね、問題起こして商マスターに迷惑かけないようにしなきゃ。




「では~、食堂に案内します」


「よろしくお願いします」




バーン先生が出て行けばぺこりと理事長に頭を下げてからバーン先生を追い掛ける。

覚えるのは苦手だけど頑張ろう。



バーン先生に色々学園内を案内してもらいながらも地図がなければ本当に迷いそう。




「アヤミ!」




声が聞こえたので立ち止まり振り返ればクロスが嬉しそうにしている。

……犬の尻尾が幻覚で見えそう。





「クロスもここの生徒なの?」


「ああ、アヤミも生徒になるのか?」




いや、二十過ぎた私が若い子とキャピキャピ学園生活を送れるわけないじゃない。

しかも、私には店があるし。




「今日からここの食堂で働く事になったの。 しばらくの間だけだけどね」


「そうだったのか」


「ファレスさんはリストル君を知ってるんですか~?」




クロスと話をしているとバーン先生に聞かれた。

折角案内してもらっていたのでちょっと申し訳ないな……。




「私の店の常連なんです。 弟もよく面倒見てくれていて助かってるんですよ」




私の言葉にクロスは頬を赤らめた。

……いや、赤くなる理由がわからない。


クロス乙女化はまだ進んでいるの?





「そうだったんですね~。 リストル君はクールであまり人と関わろうとしないですからちょっとビックリしちゃいました」




最初はクールだったはずなんだけどね。選択肢を間違ったからかクロスが乙女化しちゃったし。



 


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