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誘拐事件発生④

 



ここら辺だった気がするけど……。


薄くあった反応がまた消えてしまったので肝心の場所がわからなくなってしまった。

反応があったのはここら辺だったのでまた聞き込みすればいいだけ……と言うようにはいかない。

人通りが少ないこんな場所で人に聞き込みしてればもしかしたら誘拐犯に出くわすかもしれないし。

もうこの場所に来た時から怪我して動けない説は消えた。

残る説は誘拐説だけだ。


アルフは絶対助けてみせるっ!





「おい」


「ひうっ!」


「すまない、ビックリさせたか?」




何だ、クロスか。

いきなり声をかけられたから誘拐犯の一味かと思って焦っちゃった。


でも、何でクロスがここに居るの?




「誘拐事件について詳しくわかったからアジトがあるとされる場所に来たんだ」


「やっぱりここら辺にあるんだ」




ギルドの情報だったら正しいよね。

……例えギルドマスターが誰であったとしても情報だけは正しいと信じたい。

まあ、アルフの反応もここら辺にあったし正しいんだろうけど。




「アヤミは何故ここに居る?」



あー、やっぱりそれ気になっちゃうよね……。

別にクロスになら探知能力の事を言ってもいいかもしれないけど……クロスって少し天然入ってるからどこでバレるかわかんないし……。




「人に聞いて回ったらここに辿り着いたの。 流石にこんな人気が少なかったら誘拐犯にぶち当たるからどうしようか考えていた所」


「そうだったのか」




ごめん、嘘。

やっぱりいつどこで漏れるかわかんないから誰にも言えない。




「それよりどこがアジトなんだろう」



いきなり話変えるから怪しまれるだろうか……?





「さっき貴族らしき男達を見つけたからもしかしたらそこかもしれない」



セーフッ。

だけど、最強主人公なんだから少しは怪しもうよ。


私の話なら何でも信用するんじゃない?




「でも、闇雲に行っても捕まってる子達が危険になるんじゃない?」


「ああ、まずは中の様子を調べてからだ。 少し待っていろ」




私にそう言うとクロスは屋根に飛び上がり目的の建物に入って行く。

私はあんな芸当出来ないし、ここで大人しく待っていた方がいいだろう。

調べたらクロスも戻って来てくれるだろうし。


そうと決めれば辺りを見回し静かに物陰に隠れながら気持ちを落ち着かせる。



しばらくその状態でクロスを待っていれば探知能力に反応があった。

何人かがこっちに向かって来ているみたい。


私は更に息を潜めて辺りの様子を窺う。




 

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