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エスメラルド⑧

 



「えっと……ディサンダ様はどうかなされたのですか?」


「この度は妻であるエスメラルドがまた余計なことをしたようで申し訳ありません。 これも全て私の責任です」




どこからディサンダ様が情報を掴んだのかはわからないけど、今回のエスメラルド様の件は知っているみたいだった。

私もこんなすぐにエスメラルド様が何かやろうとするなんて思ってもなかったから何も対策取ってなかったけど。


でも、ディサンダ様が今回のことに絡んでなくてエスメラルド様の暴走なだけならまだ何とかなりそうでよかった。




「今回のことは私もまだよく知らないんです。 いきなり襲われそうになったり、アルフが誘拐されたり、リーフィが……いや、ギルドに行った従業員が戻って来たら詳しく聞こうと思っていましたから」


「もちろん、アヤミお姉様がまだ詳しくお知りではないことは話したのですよ? 貴族はこれだから傲慢で嫌になりますわ」




リーフィは昨日の今日でこんなことになったことにディサンダ様にも怒っているのかむすっとしたような表情をしてる。

私がディサンダ様お招き入れたから今は何も言わないで居てくれてるんだよね。




「ご迷惑おかけしたファレスさんにはきちんとあいつのことを話しておこうと思いまして」


「エスメラルド様の……」


「はい、もちろんあいつのことを話したとしてもこれで今回起こしたことがなかったことにはなりませんが、私はあいつと罪を償うつもりで居ます。 少しだけお話をお聞きください」




ディサンダ様は本当にエスメラルド様を愛しているのか貴族だけどちゃんと罪を認めるつもりでいるみたい。

何を話そうとしているのかは全くわからないけど、ディサンダ様がここまで言ってるならちょっと聞いてみよう。




「わかりました」


「ありがとうございます。 エスメラルドに妹が居たことは昨日話したと思います」


「はい、アルフからも聞きました。 ミリアさんってお名前なんですよね?」




結構な男勝りな女性ってアルフから聞いてたからね、そんな女性なら交際するのを両親には反対されたら駆け落ちするのもわかる気はするな。

それがいいのかどうかなんて私にはわからないから何も言えないけど、本人がそれで幸せだったのならいいと思う。


他人に自分の人生決められたくないでしょ。




「本名はミリアリアと申します。 ミリアリアはとても大人しく本を読むことが大好きな女性でした」


「ん?」




大人しく本を読むことが好きな女性?

え、失礼だけどそれは一体どこのミリアリアさんの話??


アルフの話からそんな話は全く聞いてないんだけど。



 

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