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エスメラルド⑦

 



「アヤミ、少し待っててくれ」


「どうしたの?」


「アヤミの不安要素を取り除いてくる」




……綺麗に微笑んでるクロスなんだけど何だかちょっとどころか嫌な予感がビシバシ感じるんだけど……。

どこかに行こうとしているクロスの腕を掴んで引き止める、どこに行こうとしているのかはわからないけども行かせたらいけないような気がするからね。


特に物理でどうにかしそうな予感がするからね……クロスはちょっと過激派だし。




「行かなくていいよ、ギルドにリーフィが連れて行ったんならもうこの話は終わりでしょう。 何かあったら警備隊の人に訴えればいいから」


「……そうか、アヤミがそう言うなら止めておこう」




よかった……やっぱりよからぬことを考えていたみたいね。

まだ少し不服そうなクロスだけど一応納得してくれたのか椅子に座った。


何があるかわからないし、もしこれが本当にエスメラルド様がやったことなら貴族も巻き込むことになるからクロスにも被害あったらいけないしね。

エスメラルド様は正直人の話を聞かない人みたいだから余計に心配だから。


クロスなら何かあっても問題ないかもしれないけど、完全に安心できるわけじゃないから気を付けることは悪くない。




「まあ、リーフィもそろそろ戻ってくるだろうから話を聞くには丁度いいな」


「そうだね、ギルドでの話も聞いてるだろうから今後何かあった時に対策も取れるだろうし。 もう何も起きて欲しくはないけどね」




でも、起きて欲しくなくても起きてしまうから問題なんだよ……だから、いきなり何か起こるよりもちゃんと対策してから対処した方がいいからね。

リーフィが戻ってきたらちょっとは今回のこともわかるかもしれないからね。




「アヤミお姉様、ただいま戻りました」


「お帰りリーフィ、怪我してない?」




そんな話をしていると丁度良くギルドに男たちを連行してたリーフィが戻って来たみたい。

玄関の方に向かうとそこにはリーフィだけでなくディサンダ様が何故かリーフィと一緒に居た。


ディサンダ様が居ることを予想してなかった私はディサンダ様の姿に驚いていたけど、リーフィが小さなため息をついている。




「ギルドに居たのに勝手について来ましたの。 どなたかがちゃんと奥方を見張って居たらアヤミお姉様がこんな怪我を負うこともなかったですのにねえ」




やはりエスメラルド様が今回の犯人だったのがわかったのかちくちくと嫌味を言ってるけど、ディサンダ様はあまりリーフィのことは気にしてないのか私を見ている。

とりあえず、貴族であるディサンダ様を玄関に待たせてるわけにはいかないのでリビングに案内することにした。



 

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