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貴族の事情➉

 



この女の人はあまりその依頼に乗り気じゃなかったってことね。

でも、結局の所はこっちの男の人を止めれてなかったし、むしろ人数増やして店を襲おうとしてたし……正直に完全に止めて欲しかったよね。




「ユルリ、どうしてこの依頼を受けようと思ったの?」


「……いや、だって依頼料も高かったし」


「もし、俺がここに来るのが間に合わなかったらユルリもあいつらも犯罪者になってたよ。 この二人に捕まってね」




キースはまだしもリーフィは見た目的にあまり強そうには見えないけど、エディさんはリーフィが強いってわかってるのかな?

ユルリさんはエディさんの言葉に納得してないような表情をしている。


まあ、この人に納得してもらおうとは思ってないけどね。




「アヤミお姉様が許可を下されば今にでも警備隊に突き出したいですわ」


「それは止めて欲しいかな。 こんな馬鹿でも チーム(うち)のメンバーなんでね」




にっこりと笑いながらも貶してるエディさんに少し落ち込んでるユルリさん。

いつものやり取りなのかエイフィーさんは小さなため息をついただけ……いや、こんなこと話してる場合じゃないんだけど。




「あの、それでどうするんですか? その怪しい依頼を受けてしまったんですよね?」


「そうだね、依頼が達成出来なければユルリの評価も落ちてしまうかもしれないけど、それはユルリのミスだから気にしないでいいよ」


「……別に貴族の息子になれるならいいじゃねえか……」




リーダーであえるエディさんに怒られて不貞腐れてるようなユルリさんはぽつりと呟いてる。

貴族になりたいかどうかなんてその人次第なんだから他人が決めることじゃないでしょ。


エディさんにも聞こえたのかユルリさんの方を見るとにっこりと微笑んでる、ユルリさんはエディさんから目をそらした。

でも、エディさんが話の通じる人でよかったかも。




「因みに依頼人のことは教えて貰えますの? 大切な弟を誘拐されそうになったアヤミお姉様が可哀想ですわ」


「……依頼人については言えねえ」


「本来ならこんな依頼はギルドは出さないんだけどね。 ギルド職員の一人が勝手にしたんだろうけど……ギルドに訴えてもどうしようもないかも。 恨みを買ってるとか貴族とトラブルとかあったんじゃない?」




まあ、守秘義務とかもあるだろうから依頼人については言えないのはわかるけど……。

恨みってか昨日の今日ってことを考えればこの依頼を出したのはエスメラルド様なんだろうって予想出来るよね……これはエディさんたちに言うつもりはないけど、普通の人攫いならこんな依頼は出さないでしょ。



 

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