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アルフの家族⑧

 



「アルフはその人に会ってみたい?」


「んー、どっちでもいい」




あれ? アルフだったら会いたいって言うと思っていたんだけど……。

アルフをじっと見るもアルフは私に見られることできょとんとしているだけで私に遠慮してるわけではなさそうだし、アルフはお母さんの親族に会いたくないのかな?




「どっちでもいいの?」


「うん、だってお母さんが言ってたんだ。 お母さんは家族にあまり会いたくないって」




エスメラルド様の話からしたら結構姉妹の仲は良いのかと思って居たんだけど、アルフのお母さんからしたら家族が好きじゃなかったのか……。

どっちの話が本当かわからないけど……アルフが会いたいって言わないなら別にいいかな。




「そっか、そのアルフのお母さんのお姉さんがアルフを引き取りたいって言ってたんだよね」


「え……? 僕、アヤ姉と一緒に居られないの?」


「そんなことないよ。 アルフが私と一緒に暮らしたいって思ってくれてるんならずっと一緒に居るからね」




私の言葉にアルフがショックを受けたような表情をしていたので優しく頭を撫でながらも笑みを浮かべる。

ちょっと心配してた自分が馬鹿に思えるくらいアルフは私と一緒に居たいって思っててくれてるなんて思ってなかったから嬉しい。


アルフが一緒に居たいって言ってくれるなら私は貴族にだって逆らってやるんだから!




「うん!」


「アヤミお姉様、ただいま戻りました」




アルフに話してすっきりしたとこでリーフィが戻って来たのかリビングに入って来た。

にこにこと笑みを浮かべていたアルフだったけど、リーフィが戻って来たことに気づけば更に笑顔になりリーフィのとこに向かった。




「リーフィ姉、おかえりなさい!」


「アルフ……ただいま」


「キース兄は?」




そう言えば出掛けた時はリーフィもキースも一緒に出掛けたのに戻って来たのはリーフィだけなんだね。

二人とも怒ったまま出て行ったから何をしていたのか気になる半面で聞きたくないような気もするんだよ……いや、聞きたくなくても聞くしかないんだけどね。




「駄目兄貴はまだ情報収集に励んでるわ。 それより、アルフ、私と一緒にお話ししましょ?」


「うん、リーフィ姉にもたくさん聞いて欲しいんだよ」


「ええ、私も色々知りたいわ。 特に私が居ない間にあの男がアヤミお姉様に手を出した件とかもね?」




嬉しそうな笑みを浮かべているアルフと微笑んでるリーフィだけど……リーフィが言ってるあの男ってもしかしてクロスのことかな?

リーフィに隠すつもりはなかったけど、クロスが来たらまた喧嘩になりそうかも……。


 

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