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告白⑫

 



「アヤミ、一生大事にする」




そっと私の頬に手を添えるとクロスは嬉しそうな笑みを浮かべている……大事にされるのは今もそうなんだけど……顔が近すぎてもう心臓がヤバい。

さっきも緊張のし過ぎでヤバかったけど、今は今でクロスがカッコよくてヤバい。




「今でも十分大事にされてると思うけど……」


「まだ足りない。 これからも俺がアヤミを幸せにするからな」




可愛い家族が居て、好きになった人と付き合えて、大切な友達が出来て、今でも十分に幸せなのにこれ以上とかある意味怖くなるんだけど。

幸せって得るのは難しいけど無くなるのは早いからね。


今の幸せを維持する為に私も頑張ろう。

それに……私が幸せになるだけじゃなくてクロスも幸せにしないとね。




「ありがとう」




今まで私を好きでいてくれてありがとう。

今まで私を守ってくれてありがとう。


私、クロスを好きになってよかったよ。





「アルフたちには伝えるのか?」


「うん、今までとあんまり変わることはないと思うけど色々迷惑かけちゃっただろうしね」




特にレイファやコーネリアちゃんには迷惑かけてるのは私自身自覚してるしね。

色々あったけど結局付き合ったってことは報告しておいた方がいいと思うんだよね。


わざわざそんな話聞きたくないのかもしれないけど、これから何があるかわからないし……クロスがベタベタに甘やかしてきそうな気もするし。




「レイファにも伝わるならいい」


「まあ、レイファにも伝えるけど……何でレイファオンリー?」




確かにレイファはクロスの家に居候させて貰ってるけど二人ってそんなに仲良かったっけ?

でも、もしかしたら私の知らない男同士の友情ってのがあるかもしれないね。




「ちょっとな」


「うーん、まあいいけど……。 そうだ、今日は花畑で食べようとおやつも持って来たから後で食べよう」


「ああ、アヤミの料理は美味しいからな」




クロスの腕は本当に壊滅的だからね。

旅慣れてるようだったのに今までどうしていたのかとちょっと心配になっちゃうくらいだよ。


私だって別にそんなに言うほど料理上手ってわけじゃなく自分では一般的な感じだと思ってるからね。




「でも、これからクロスも長期の依頼受けることもあるだろうし、一緒に練習しよう!」




今は学業もあるから長期の依頼は少ないと思うけど、卒業したら絶対にクロスはあちこちに引っ張りだこになると思うし。

その時に料理作れてた方が絶対にいいから。




「アヤミがそう言うならそうしよう」


「うん、根気良く教えるよ」




クロスの腕前は前に学園の食堂を手伝った時にもうわかってるから……キッチンが壊れたらちゃんと創造を使って新しいの出さなきゃね。


それから私とクロスは花畑でのんびりと色々な話をした。

幸いにも花畑には今日は誰も来なかったみたいなので本当に安心したよ。



 

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