表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
232/288

告白

 



スチュアートさんがレイファを連れて行ったので家には私とクロスだけになった。

アルフはやることがあるみたいで朝からギルドに行ってるし、コーネリアちゃんはお店の休日の時は家の勉強もするみたいでお店には来ない。


だから、しばらくは私とクロスの二人なわけで……。




「アヤミ」



「何っ?」



「今のは第一軍部のスチュアート二席だな。 アヤミと知り合いになったのか?」




好きな人と二人っきりってのを意識してしまって声が裏返っちゃったけど、クロスはそんな私を指摘せずにスチュアートさんのことを聞いてきた。

ああ、スチュアートさんと知り合ったのは昨日だったからクロスは知らないもんね。




「う、うん、昨日知り合いになったんだ。 レイファのことに気づいたみたいで協力してくれるって」



「そうか、スチュアート二席なら問題はないな」




安心したようなクロスだけどスチュアートさんのことは知ってるみたいだね。

スチュアートさんもクロスも前でも素を隠さなかったみたいだし、クロスももしかしたらスチュアートさんの素を知ってるのかも。




「クロスはスチュアートさんのこと知ってるの?」



「ああ、ジルさんに拾われた後にスチュアートさんのことを紹介された。 俺の王国での戸籍を用意してくれたのもスチュアート二席だな」




……スチュアートさんが何でこんなに準備いいのかと思ってたけど、一度やってたからなんだね。

クロスの場合はジルさんって人が後見人になったから問題なかったのか。


まあ、言っちゃえば私も王国のってかどこにも戸籍なんかないんだけど。




「そうなんだ。 あ、クロスは帰って来たばかりでお腹空いてない? スチュアートさんが朝ごはん作ってくれたんだけど、スチュアートさんもレイファも行っちゃったから私一人なんだよね」



「スチュアート二席は料理は美味いからな」




へえ、クロスはスチュアートさんのご飯を食べたことあるんだ。

朝一でスチュアートさんが来た時はびっくりしたし、まさか料理まで作ってくれるなんて思ってもいなかったからね。




「じぁあ、準備するから座って待ってて」



「ああ」




クロスは嬉しそうな笑みを浮かべながらリビングへと向かった。


……ヤバい……好きだって自覚してからクロスに初めて会うから凄いドキドキしてる……。

顔が赤くなってないか心配だけど、ご飯は出来てるんだからさっさと持って行かないとクロスが変に思っちゃうかもしれないし準備しないとね。


お皿に盛られたおかずとご飯、飲み物をおぼんに乗せると私もリビングにへと向かう。

クロスは大人しく椅子に座っているのでお皿を並べるとクロスの前に座る。



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ