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転生者⑥

 



「そ、俺たち転生者にはそれだけの力が与えられるんだ。 帝国は転生者を探してる、その力を使って戦争を起こす為に」




レイファが夢だと勘違いしてたのはある意味助かったのかもしれない。

そうじゃなかったら帝国の誰かに自分が転生者ってことを話していたかもしれないし、転生者だってわかったら殺されなかったかもしれないけど監禁されて利用されてたかもしれない。


でも、それは帝国だけとは限らないからね。

王国にもそんな考えの人はいるかもしれないから、だから秘密にするの。




「……そうですわね、私でさえも凄いと思いましたもの。 野心のある方に知られたら不当な理由をつけてでもレイファ様を捕らえに来ますわ」



「レイファの能力は凄いからね」



「他人事のように言っておりますがアヤミさんも知られたら不味いのですよ?」




え? でも、私が持ってる能力で使えるのは創造くらいじゃない?

探知能力も使えないことはないけど、人探しならその人の魔力がわからないと無理だし。




「アヤミさんの鞄はアヤミさんにしか使えないっすけど便利ですし、俺は国向きの能力だけどアヤミさんは犯罪組織”からも狙われますからね。 禁止品の密輸とかアヤミさんの鞄があればスルー出来ますし」




……そう言えばそれがあったね、想像力だけは自信があったのに考えてなかったってことは私もこの世界をまだ甘く見てたってことだよね。

人にはあんだけ言っておきながら情けない……。




「だね。 むしろ、国より厄介かも」



「国だと見張りつきの軟禁生活、悪くて奴隷っすからね。 犯罪組織だと国より対応は悪いっしょ」



「そ、そこまでは悪くないと思いますわ」




まあ、実際どんな判断が下されるのかはわからないままの方がいいよ。

だから、やっぱり誰にも秘密にしてるのが一番良いね。




「えーと、どこまで話したっけ?」



「俺が治癒でアヤミさんが無限鞄を貰ったってことっすね」



「そうそう、この世界にはまだ転生者、転移者は居るけどそれは私の口からは言えないからね。 私たちが話せるのは私とレイファのことだけで他の人の話は出来ないから」




私が後知ってるのはお姫様と居た転移者っぽい男の子と相田さん、スチュアートさんぐらいだけどね。

でも、いくら私がコーネリアちゃんを信用してても勝手には話せないからさ。


今度スチュアートさんが来た時に本人が話すなら別だけど。

……でも、もしスチュアートさんがオネエさんって知ったらコーネリアちゃんはびっくりするだろうな。


こっちの世界ではまだ他のオネエさん見てないし、居るかどうかもわからないからね。



 

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