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転生者⑤

 



「いえ、アヤミさんの説明は丁寧でわかりやすいです。 世界はやはり私が思ってる以上に広いんですね」




うーん、これは勉強しても特に意味のないことかもしれないけどね。

でも、こんな何人も転生者や転移者が居るならこれからも来るかもしれないし、将来の為に覚えておくってのは無駄ではないのかも……。


……今考えたらもし私が結婚して子供が転生者ならちょっと嫌だな……。

次第に記憶が戻ってくるタイプならいいんだけど、大人の記憶があるのに母乳あげるとかお互いに嫌じゃない?


しかも、大人だったって意識があるのにオムツ変えられるとか私なら嫌だからね、……うん、私は転移でよかった。




「後は転生者には神様から特別な能力が貰えるの。 多分コーネリアちゃんが聞いた強い人って戦闘系の能力を貰った人だと思うよ」



「能力……魔法とは違いますの?」



「うん、私はまた別で色々貰えたんだけど基本は一人一つみたい。 レイファは治癒能力、私はメインはこの無限鞄かな」




私の能力を説明するとしたらやっぱりこれだよね。

全部説明するのもいいんだけど、多すぎてちょっと面倒になる時があるからね……いや、私が頼んだことだから仕方ないけど。




「治癒……」



「こんな感じだよ」




レイファは持っていたナイフで指を切ればその指からは血が滲んでくる。

コーネリアちゃんを含め全員の視線がレイファに集まるとレイファの指の傷はみるみるうちに塞がっていき滲んでいた血も消えてなくなる。


何度見てもこの治癒は凄いよね……治癒ってどこまで治るんだろう。

今思えば病気も治癒するって言うけど病気も治るのか、完治はしなくて日常生活に問題ない程度まで治るのか……。


そこはちょっと気になるけど人には言えないから実験は出来ないし、この中の誰かが風邪でも引いたら病気に効くか治癒能力試すのはありかもね。




「素晴らしい能力ですね」



「この能力って結構使えるんだよなー。 帝国の証も消えるし、奴隷の印も消せるし」




あー、でも孤児院とかもあるみたいだから孤児院でちょっと試させて貰うってのは……でも、それって人体実験してるみたいで気分的に微妙かもしれない。

もちろん、治癒能力に副作用なんてものはないから安全だけど。




「それって本当ですか!?」



「もちろん、俺は帝国出身だけど俺の体にはもう帝国の証なんてないしな」



「その能力があれば……いえ、これは秘密だと言ってましたわ。 治癒能力があるなんて世間に知られたらレイファ様が戦争や貴族の争いに巻き込まれることは必須になってしまいます」




驚いた様子のコーネリアちゃんはテンションが高くなってしまっていたが秘密の話だったのを思い出したのか段々とテンションが下がってくる。

コーネリアちゃんのお父さんの部下には帝国出身の人も居るからその苦労は知ってるからこそなんだろうね。



 

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