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ある日の出会い⑨

 



流石に私一人で歩いていたら怪しまれるからアラフィーさんに来てもらうしかないよね。

スチュアートさんでも問題ないのかもしれないけど、あまり親しくなったってのは言わない方が良さそうだし……なんとなくだけど。




「アヤミちゃん、今日のことはお友達以外には秘密にしていてね?」



「はい? わかりました」



「ありがとう、今回アヤミちゃんがあたしに呼び出されたのは戦争の為の保存食を作ることを命令された体でいくわ。 アヤミちゃんはあたしに逆らえずに了承させられたってことにするの」




……嘘をつくのはちょっとあれだけど……スチュアートさんにはスチュアートさんなりの考えがあってのことだろうしね。

騎士団でのことなら部外者である私が聞いたらいけないだろうし、ここはスチュアートさんの提案に乗っておくのが一番いいかな。


でも、スチュアートさんはその設定で問題ないのかな……?




「スチュアートさんはそれで大丈夫なんですか? 私は特に問題ありませんがスチュアートさんが悪く思われてしまうだけでは……」



「アヤミちゃんは優しい子ね。 で・も、心配しなくても大丈夫よ。 あたしにはちゃーんと考えがあるから」




そうだよね、私が心配してもスチュアートさんには考えがあるからこそ私に提案しているわけだし。

それにもしスチュアートさんが悪く言われることがあるなら私がそれは誤解だって話せばいいことだもんね。




「そうですよね、変なこと言ってごめんなさい」



「謝ることじゃないわアヤミちゃんのその優しさは美徳よ。 あたしがちゃんと説明しないのも悪いんだからね?」



「いえ、騎士団であるスチュアートさんには一般人である私に言えないこともたくさんあるでしょうから仕方ありませんよ。 全てが終わって説明出来る範囲があれば説明して下されば嬉しいです」




それに今は無理に説明して貰うよりは私に出来ることをちゃんとやらなければ……。

保存食が出来たとしたら全部私の鞄に入れておけば腐ることもないし、今のうちに少し少し食材を鞄にしまっておけば保存食だけじゃなくて普通の食事も出来るだろうからね。




「ええ、全てが終わったらちゃんと話すわ」



「なら、私は問題ないです」




私の言葉にスチュアートさんは嬉しそうに微笑んでる、私にはわからない話はたくさんあるんだから無茶は言わない。

それに私はスチュアートさんのことを信じるって決めたんだからね。


それから、私たちはアラフィーさんが迎えに来るまで少しだけ話をした。

何かある時は使いの人を私の店に送ってくれるらしい。

どんな人かわからないけど、スチュアートさんが選んだ人なら問題はないでしょ。



 

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