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ある日の出会い

 



私がクロスへの気持ちに気づいた日から一週間経ってしまった。

次の日にはクロスに会えると思っていたから緊張しながら待っていたけど、クロスはギルドで何か依頼を受けたのかその日も来なかった。


……むしろ、この一週間で一度も会ってないんだけど……。

何でも長期の依頼みたいで一週間前からずっと外に行ってるらしいから心配になってくるよ。


最近はそんな長期の依頼受けてなかったみたいだから余計にね……。




「アヤミさん、大丈夫っすか?」



「あ、ごめん。 ちょっとぼーっとしちゃってたみたい」



「もう火の側でぼんやりしてると危ないっすよ」




まだ仕事中なのにぼーっとしてるなんてダメダメ。

料理してる時にぼーっとしてたら指を切ってしまったり火傷とかしてしまうしね。




「そうだよね、気をつけるよ」



「それにアヤミさんが心配しなくてもクロスの奴なら大丈夫っすよ! あんなに強い奴なんすから」




……私ってそんなにわかりやすいのかな?

コーネリアちゃんには私の自覚してなかった気持ちに気づいていたみたいだけど、まさかレイファもだったりする……?




「うん、クロスは強いからね」



「そうそう、心配するだけ無駄っすよ。 アイツ、俺がアヤミさんと話してるだけで睨んでくるんすから時期に帰って来てまた俺に嫉妬してきますよ」




それはそれで困るんじゃない?

むしろ、クロスがレイファにそんなことしていたなんて全く気付いていなかったんだけど……。


……私がそれに気づいていなかったことも問題だからそこはちょっと気をつけなきゃ。

クロスが嫉妬してくれてるのは私を好きでいてくれてるからってのはわかるから嬉しいけど、周りの人を睨んだりするのは駄目だからね。

帰ったらそれを含めてクロスと話さないと。




「うん、それはクロスに話しとくね」



「はは、お願いします」




レイファからしたら八つ当たりも同然だったはずだからね。

八つ当たりをされても何も言わなかったレイファはちょっと優しすぎるのかな?




「アヤミさん、外で騎士団のお方がお見えですよ」



「え? うん、わかったよ。 レイファ、ちょっと離れるね」




コーネリアちゃんが厨房のとこまで呼びに来てくれたけど、騎士団の人?

そんな人が来るなんて聞いてないけど……もしかして、何かのことがバレちゃった?


……色々バレてはいけないことがあるからどれがバレてもヤバいんだけどね……でも、来てしまったのは仕方ないから何とか誤魔化さないといけないからね。




「りょうかーいっす」




レイファに後は任せて私はお店の外に出た。


外には前に会ったことがある確か……アラフィーさんだったかな?

アラフィーさんは前に会ったことのある優しい感じの女性だったからまだよかったよ、知らない人だとちょっと怖いしね。



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