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クロスの気持ち、私の気持ち⑧

 



……気づいたのにこのまま放置なんて出来ないよね?

ってか、私は隠し事してもすぐにバレてしまうから黙ってても絶対にわかるからどうしよう。


自分から告白だって今まで生きてきて一度もないんだから告白するにしたってどうしたらいいのかもわからないし、どんなタイミングで言えばいいかもわからない……。

そもそも私から告白するなんて恥ずかしくて無理なんだけど……。




「コーネリアちゃんはいつからそう思って居たの? その……私がクロスを好きなんじゃないかって……」



「初めて会った時から薄々感じていましたわ」




え? コーネリアちゃんと初めて会った時って数ヵ月は前だよね?

……私って全く気付いてなかったけど、もしかしたら結構前からクロスのことを好きだったの?


そのくせにクロスの気持ちを否定してただなんて本当に馬鹿じゃない!




「何か恥ずかしい……」



「私、アヤミさんは自覚してて年齢を気にしてると思ってました」




いや、自分の気持ちにも全く気付いてなかったよ。

気づいてなかったからこそクロスを説得しようとしてたんだからさ。




「全く、年齢は気にしてるけどね」



「でも、これで二年後には結婚ですね」




え、それはちょっと早過ぎない?

仮に私が早めに告白してクロスと付き合えたとしても二年付き合っただけで結婚って早いような気がするんだけど……。


それとも、結婚とか私が知らないだけでそれぐらいが普通なのかな……?




「それはちょっと気が早くない?」



「そんなことないですよ」




いや、流石に早い気がするんだけど……それにクロスの好意はわかってるけど、結婚するまでの気持ちかどうかはわからないじゃん。

結婚まではしたくないって思ってるかもしれないし……。


私だってまだ付き合ってもいないからまだわかんないし……。




「まあ、そこはまた追々ね」



「アヤミさんのドレス姿楽しみにしてますね」




もう私が結婚するとコーネリアちゃんの中では決まったのかにこにこしてるけど、本当にまだわからないからね。

クロスだって付き合ったら思ってたのと違うと思うかもしれないからずっと一緒に居るかもどうかもわからないし、もしかしたら別れる可能性もある。

まだまだ先のことは分からない。


あ、ホットケーキまだ作ってなかったわ。

レイファもアルフも待たせてるんだから早く作らなきゃ。




「コーネリアちゃんの方は最近どうなの?」




まだ全然用意してなかったのでホットケーキの具材を混ぜながらもコーネリアちゃんに聞いてみる。

コーネリアちゃんはレイファのことがまだ好きみたいだし、でもレイファは元皇子だから正直おすすめは出来ないけどね。


コーネリアちゃんは王国貴族の娘だから家柄もしっかりした人じゃないといけないかもしれないからね。

そこは貴族のことがわからない私にはわからないことだから。


 

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