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クロスの気持ち、私の気持ち④

 



クロスのことを考えるなら断らないといけないのに……。




「クロスー!」




何か言おうとしたがその前にレイファの大きな声が聞こえてきた。

思わずクロスを突き飛ばしてしまったけど、クロスは鍛えてるからか少し離れただけでふらついたりもしてない。


レイファの声はクロスにも聞こえていたのでクロスは先ほど座っていた椅子に戻った。




「レイファ、早かったね」



「いやー、途中でギルドの職員に会ってクロスへの伝言頼まれたんっすよ」




リビングに入ってきたレイファはちょっと不満そうにしていた。

まあ、折角ご飯を食べに行ったのに邪魔されたら不機嫌にはなっちゃうよね……。


レイファの少し後からコーネリアちゃんとアルフも戻って来てリビングに入って来る。




「おかえり、ちゃんと食べれた?」



「はい、レイファ様は良くお食になるので物足りなかった可能性がありますが」



「アヤミさーん、俺にホットケーキ作って下さい!」




外に食べに行ってからそんなに経ってないし、仕方ないか。

ここでは砂糖は貴重なものらしいから帝国に居たレイファでもそんなに頻繁には食べないって言ってたからね。




「何枚食べれそう?」



「たくさん!」



「アヤ姉、僕もアヤ姉のホットケーキ食べたい!」




レイファのお願いを聞いてるとアルフがキラキラした目で私を見てる。

アルフも小さいのに意外とたくさん食べるのよね……。


たくさん食べて大きくなるのはいいことだけど、私のように太らないようにだけは気をつけないといけない。

私が言えることではないけど健康に悪いもん。




「わかった。 じゃあ、ちょっとだけ待っててね」



「はーい!」



「了解っす!」




私もクロスもご飯はまだ食べてないから一緒にホットケーキにでもしましょうか。

あ、でも、クロスはギルドに呼ばれてるみたいだから私が作り終わるころにはギルドに行ってるだろうし、冷凍した方がいい?

でも、ホットケーキは作り立てのが美味しいから戻ってきてからの方がいいかな。


私は色々と考えながらリビングから出るとそのままキッチンに向かう。

キッチンは私が使いやすいように色々手を加えてるからあまりここの世界の人は入れないようにしてるからね。

レイファなら日本のキッチンもわかってるから問題ないし、一応他の人用にカモフラージュしたキッチンも作った方がいいのかな?

でも、キッチン作る場所も必要だからもう少し大きい家じゃないと無理かも。




「アヤミさん」



「コーネリアちゃん、どうしたの?」




ホットケーキを作る準備をしているとコーネリアちゃんがキッチンに入ってきた。

向こうで何かあったのかな?


 

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