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主人公多くないですか?

 



目を開けるとそこは森の中だった。



……まあ、神様(?)に聞いてたからわかってたけど。

暗い森の中に1人なのって不気味だね。




「きゃー! 誰か助けてー!」




1人でいるのは不気味だったけどテンプレはいらないっ。

とりあえず、声がした方に行ってみようか(街に行く道わからないし)





わお、テンプレ通りに女の子が乗ってる馬車が襲われてるっ。

周りに騎士っぽいのが居るしお姫様かなぁ。




「止めろ!」




これまたテンプレ通りに助けがくるとか小説で見てた時より笑えるね。

黒髪のイケメン、最強主人公かね?


あっという間に魔物倒されたし。

……魔物の死骸ってグロい。



「あっ、ありがとうございます。 私はルナ・ローレスと申します。 あの……貴方様は?」



お姫様(?)顔真っ赤。

やっぱ強くてイケメンなら性格悪かったとしてもモテるんですね、わかります。




「俺は相模(サガミ) 裕弥(ユウヤ)。 えーと、こっちではユウヤ・サガミかな」




テンプレ通りに鈍感ハーレム主人公なのかな。

うん、絶対鈍感ハーレム主人公。


顔を真っ赤にしてるお姫様(?)を見て不思議そうにしてるし。




「お父様とお母様に紹か……お礼をしたいので一緒に来て下さい」



お姫様(?)、今紹介って言おうとしたよね。

しかし、それに気付かないままついて行くなんてやっぱ鈍感ハーレム主人公は好きじゃない。


むしろ、ハーレム自体嫌いだし。



あっ、私も行かなきゃ。

と言うわけで御一行の後について行きまーす。




御一行について行ったら大きな街に着きました(あれ、作文?)


これ以上ついて行くのは意味ないから馬車の横を通って普通に入る。

神様(?)から通行証もらっててよかった。




「お店どこー」




うん、門番さんに場所を聞けばよかったのに私のアホっ。

この一番大きな店に入って聞いてみよう。




「お嬢ちゃん、ここはお嬢ちゃんみてぇなガキが来る場所じゃねぇよ」




ドアを開ければ酒場なのかお酒の匂いがプンプンしてくる。

ってか、おじさん私もう二十歳越えてますが?





「ちょっと道に迷ってしまいまして……、一番街ってどこにありますか?」



お酒はカシスオレンジしか認めません、甘いの大好きだから。




「しゃあねぇな。 ここの道を真っ直ぐ行って二つ目の角を右に曲がればあるぜ」


「ありがとうございます」



酔っ払ってるけど親切なおじさんだ。


あれ? 何か店の奥が騒がしいような……。




「ぐへぇっ!」


「……そんな所に居ると邪魔だ」


「べっ、別に助けて欲しいなんて言ってないんだからねっ。 勝手な事しないでよ……って、待ちなさい!」




………うん、私には何も聞こえない。

クール系最強主人公っぽいのとかそれに惚れたであろうツンデレ美少女とか。

私は絶対見ていない。


とりあえず、そっとドアを閉めておじさんが教えてくれた道を進む。





「……やっと着いた……」



何か疲れた。

歩いてる間にまた2人ほど主人公っぽいの見つけたし、しかもやっぱイケメンだった。


あれは使い魔として召喚された主人公と落ちこぼれ主人公だ。

だって、使い魔主人公は女の子に「流石、私の使い魔ね」とか言われてたし、落ちこぼれ主人公も「お前があの有名なレイザ家の落ちこぼれか」とか言われながら強い女の子に守られてたし。


いや、主人公多くない?

しかも、全員イケメンって何それ。


リア充集団めっ。



……疲れたけど早めにオープン出来るように準備しよ。





「まずは掃除……うん、必要ないみたい」



掃除は完璧に出来てる。

神様(?)ありがとうございます(掃除面倒だったし)





「創造でまずキッチン出してー、食器棚出してー、色々必要な物出してー」




まだこの世界に慣れるまで従業員増やせないし、魔力コントロールも頑張らないと。

戦うつもりはないけどね。


ってか、マジ創造って便利っ。





「んー、少しはお店らしくなったかな」



まだメニューも考えてないけど可愛い喫茶店みたいな感じにしよ。

可愛いものも大好き。


色々と準備やメニューを考えてると時間はだんだん過ぎてきたのか窓の外は少し暗くなってきた。





「あっ、買い物行かなきゃ」



材料をたくさん買わなければならないので家に鍵をかけ、来る前に見つけたお店に走る。



 

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