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クロスの気持ち、私の気持ち

 



「ただいまー!」




三人で片付けを終わらせると丁度良くアルフとクロスが帰ってきたみたいだ。

片付けが終わったらご飯の準備に入ろうと思ってたから帰って来てくれてよかったよ。


相田さんの話を聞いてレイファはあまり外に出てほしくなかったし。

多分大丈夫だとは思うけど、もしレイファの手配書みたいなのを見た人が居たら大変なことになっちゃうからね。




「おかえりなさい」



「はい、今日の分!」



「じゃあ、貯金しとくね」




アルフはいつもギルドで稼いだお金を私に預けてくるんだよね。

まあ、子供に大金を持たせておくと変な人に絡まれそうだから預かってた方がいいのかもしれないけど……ギルドでも貯金は出来るけどそっちはあまり利用したくないみたい。


……まあ、日本よりしっかりしてないからその気持ちはわからなくもないけどね。




「アヤミ、少し話がある」



「え? どうしたの?」




アルフから預かったお金を鞄にしまってると先ほどまで黙っていたクロスが声をかけてきた。

いつもあまり表情には出ないクロスだけど、今日はいつも以上に表情が硬い気がする……。




「アヤミさん、私たちは今日は外で食べてきますね」



「コーネリアちゃん?」



「リストル様はアヤミさんに大切なお話があるようですから。 私たちはお邪魔にならないように行ってきます」




別にそんなに気を使わなくても上で話してる間に待っててくれたらいいのに……。

ああ、でもどんな話かわからないから長くなったらご飯食べそこなっちゃうとあれだから外で食べてきてもらった方がいいかもね。


レイファだって頑張って仕事してたんだから今からご飯作ってもらうのもあれだし、アルフもお腹空いてるだろうし。




「じゃあ、お願いしていい?」



「はい、もちろんです。 では、レイファ様とアルフくん行きましょうか」



「うん! アヤ姉、行ってきます」



「ちゃんと顔は隠すんで大丈夫っすから!」




コーネリアちゃんたち三人は私に手を振るとそのまま裏口から出て行った、家には私とクロスの二人だけ。

別にみんなが居てもいつも話しているだろうにクロスはどうしたんだろう?




「じゃあ、リビング行こうか」



「……ああ」




どんな話かわからないけど、ずっと立ってたら疲れちゃうし、お茶でも入れてから話を聞こうか。


クロスにリビングの椅子に座っていてもらい、私は二人分の紅茶を入れる。

その紅茶をクロスの前に差し出すとクロスと反対側の椅子に座った。


……紅茶を一口飲んでクロスが話すのを待ってるんだけど全然何も言わないんだけど……。

いつもなら普通に話すのに今日はどうしたんだろう?


ギルドに行く前は何もなかったから多分ギルドで何かあったんだろうってのはわかる……。



 

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