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妨害の行方⑫

 


シスコンってかここまでいくならもう病んでるでしょ。

詳しく私のことを調べたわけではなさそうだし、思い込みで排除しようとしてたわけで……こわ……。




「アヤミさんはそんな方ではありません。 水浸しにされた私を助けて下さった優しい方です」



「それもその女が仕掛けたことかもしれないだろう?」




あれ? お兄さんは信号機くんたちがコーネリアちゃんに攻撃してたことを知らないの?

色々知らないこと多いみたいだけど、コーネリアちゃんのお父さんと違って情報収集みたいなのはしてないのかな。




「それはありませんわ」



「わからないだろう? 金に目が眩んでそこの男に頼んだのかもしれない。 身分も低い醜い女は程度が知れる」




信号機くんたちは自分がやったことなので知られたくないのか黙ってるけど、そんなことクロスにお願いするわけないじゃない。

むしろ、クロスほどの力があればそんなことしなくても他にやれることならたくさんあるし……いや、何もお願いするつもりはないけどさ。




「……リアス、リヒトに黒ののこと紹介してねえのか?」



「リアスにはまだ早いと思ってね。 未だに見た目で判断することが多いからもう少し経験を積ませてから紹介をしようと思ってたんだ」




コーネリアちゃんのお父さんも知ってるってことは貴族からも信頼を得てるってことだよね?

うわー、クロスが強いことは知ってるけどそんなに凄いんだ。




「黒の?」




お兄さんも信号機くんたちも知らないのか不思議そうにしてる。

みんな知ってたらクロスの学園生活は平穏じゃなかっただろうしね。


あまり知られない方がクロス的にはいいよね。




「リヒト、クロスくんはそんな小さなことはしないよ。 俺は彼のことを良く知っているからね」



「父さんは何を言ってるんだ?」




クロスの正体を知らない人からしたら疑問に思うかもね。

コーネリアちゃんのお父さんは今はお兄さんに教えるつもりないのか何も言わない。




「それにしても、リヒトは情報が色々偏っているけど誰から聞いたんだい?」



「え?」



「コーネリアが水に濡らされたことは俺も情報で受け取っているよ。 もちろん、犯人も、ね」




コーネリアちゃんのお父さんの言葉に信号機くんたちは顔を青くしてる。

……お兄さんは病んでるっぽくて怖いけど、お父さんの方は違う意味で怖いんだけど。

あの時はすぐにコーネリアちゃんの服も全て乾かしたからあそこを離れる時にはすでに乾いてたんだし……お父さんはどうやって知ったわけ?


コーネリアちゃんは家族が心配するからって話さなかっただろうし……。




「父さんは知っていたの?」



「ああ、知ってるから余計に疑問に思ったんだ。 ……もしかして、クルスくんから情報を仕入れていたんじゃないか?」



 

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