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妨害の行方⑧

 


「それでこの間のことはわかったのか?」



洗い物も終わり私とクロス、コーネリアちゃんはレファール隊長さんと同じテーブルにつく。

レファール隊長さんが来たってことはあの嫌がらせの件で何かわかったからだろうし、理由がわかればこの嫌がらせも終わると思うし。




「ああ、……ただちょっと厄介なことがわかっちまってよ……」




少し言いづらそうにしているレファール隊長さんはちらっとコーネリアちゃんを見てからため息をつく。

……何かコーネリアちゃんにとっていけないことでもわかったのかな?




「何があったかはわかりませんが、私のことは気にせずにお話しください。 アヤミさんのお店に対する嫌がらせを止めることのが先決です」



「……リアスにそっくりになってきたな、コーネリア嬢は……。 あいつらの狙いはコーネリア嬢ではなくファレス殿ってことがわかった」




え? やっぱり私なの?

予想はしてたけど、そんな嫌がらせされるほど何かしちゃったのかな?




「アヤミさんがディアス様たちに何をしたと言うんですか!」



「それがな……リヒトが命令したそうだ」



「誰?」



リヒト? 私には聞き覚えない名前だけどコーネリアちゃんは知ってるみたいだね。

ぽかんとしたような表情だったコーネリアちゃんは私の方を向くとすぐに頭を下げた。




「アヤミさん、本当に申し訳ありません! グェンおじ様が調べたのであればそれは事実なのでしょう……私はどうお詫びをすれば……」



「ちょっ、コーネリアちゃん!?」




頭を下げたままのコーネリアちゃんだけど声がどんどん泣きそうになっているのがわかる。

コーネリアちゃんが何で謝りだしたのかわからないけど、そのリヒトって人が関係あるの?


私が困惑してるのがわかったのかクロスが助け船を出してくれた。




「リヒト・リンデル、現宰相の息子でありリンデルの兄だ」



「……私のお兄様です……」



「え? えええええええええ!!!」




最初に会った時もコーネリアちゃんのお兄さんってことしか聞いてなかったし、……だから、コーネリアちゃんはこんなに謝っているのか。




「でも、何故お兄様がアヤミさんに嫌がらせを……?」



「あー、ファレス殿がコーネリア嬢と居るのが気に喰わないみたいだな」




はい? 何その理由?

シスコンとは聞いていたけど、これはやりすぎでしょ!


コーネリアちゃんの友好関係全て口出す気なの?




「そんなことで……」




お兄さんが黒幕だったことでショックを受けているのかコーネリアちゃんは俯いてしまった。

コーネリアちゃんだってまさかお兄さんがそこまでするとは思っていなかっただろうし。


……どうしよう、かける言葉が見つからない。



 

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