表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
172/288

妨害の行方②

 


「どうしたの?」



「ああ、誰かがここの悪い噂を流しているようだ」




え? もしかして、ここ最近は常連の方ばかりで新規の方が少ないと思ったのは気のせいじゃなかったのかな……。

最近の嫌がらせといい、その悪い噂といい、本当に誰がしてるの……お店は評判が大事なんだから。




「許せませんわ! 嫌がらせに止まらずありもしない噂を流すなんて!」




私も憤りを感じているけど、それより怒っているのはコーネリアちゃんとクロスだ。

コーネリアちゃんは今にも飛び出しそうになっているくらい怒ってるし、クロスは何も言ってないけど静かに怒っているのがわかる。


レイファなんて二人の勢いに顔が引き攣っているしね。




「ちょっと警備の人には話を通しておこうとは思ってるよ」



「私も行きます! アヤミさん、一人では何があるかあかりません」



「俺も行く」




……確かに犯人の目的がわからない以上、物理的な行動に出るかもしれないからクロスに来てもらえるのはありがたいかな。

コーネリアちゃんは行く気満々だから言ってもついてくるだろうし、クロスが居たら何とかはなるよね。




「じゃあ、俺はアルフと待ってるっすね」



「うん、何があるかあからないし、もし何かあったらあそこに逃げてね」



「了解!」




もしも、のことを考えて作った隠し部屋。

色んなことに詳しいクロスの意見も取り入れて登録した魔力の人しか開けられないように設定をしているから、危ない人が入ってきたりしたらそこに逃げ込むように教えた。


……秘密の部屋ってちょっといいよね。




「さ、行きましょう」




私よりも張り切ってるコーネリアちゃんに苦笑いしてしまうも後のことはレイファに任せて三人で警備隊舎に向かうことにした。











ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「え? どうしてですか?」




警備隊舎についた私たちは警備隊の人に今までの嫌がらせのことを説明したが、鼻で笑われあしらわれていた。




「だから、君にも悪いとこがあるんじゃないの? そんなことでここに来られても、ねえ?」



「そうそう、見回りするつもりもないしさっさと帰りなよ」




……確かに証拠も何もない嫌がらせだけど、ここまで話聞いてくれないの?

私たちにさっさと帰ってほしいのか警備隊の人はペチャクチャ話をしてる、他にも数人警備隊の人は居るけど誰も注意しなくて私たちを見てくすくす笑っている。


折角来たのに無駄だったね……。




「クロス、コーネリアちゃん、帰ろうか」



「……ええ、私……警備隊に来たのは初めてですがここまでとは思っていませんでした」




……美少女が真顔になるのってここまで怖いんだね。

真顔でもどこか怒ったようなコーネリアちゃんは小さなため息をついた。



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ