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悪女は婚約破棄をする?⑮

 



「え? 何……」




もしかして、あれが前に言ってたベルモントちゃんは女の子にモテるってこと?

……五人の女の子がベルモントちゃんを取り合ってる姿は何か凄まじさを感じるね。




「あれでも少ない方っすよ」



「あれでも少ないの!?」




いや、確かにベルモントちゃんは美人だからわからないでもない。

それにしても……。




「ベルモントのファンはもっと居ますしねー。 まあ、ベルモントもあんな服着てるのが悪いんすけど」




そう、ベルモントちゃんは黒の燕尾服を着ててそれがまた一段と似合ってる。

男装の麗人って感じで凄く良いんだけど……何でドレスじゃなくて燕尾服を着てるのかが疑問。




「ベルモントちゃんは何であの服を?」



「ほら、ベルモントって婚約者が居るじゃないっすか。 婚約者以外の男と踊らないようにって対策らしいっす」




確かにベルモントちゃんがドレスを着てたらどこぞのご令嬢って感じがするかもしれない。

声をかけてくる人も多くなりそうなのは私も想像は出来る。


貴族なら無理に誘うかもしれないからある意味合理的なのかもしれない。

……女の子に囲まれなければ……。




「じゃ、俺はベルモントを回収してからルージュを探しに行くんで! 今日はリストルさんと楽しんで下さい」




シルクくんはにかっと笑うとそのままべルモントちゃんの救出に向かった。

救出って言ったらあの女の子たちに失礼かもしれないけど、どう見てもベルモントちゃん……困ってるように見えるしね。




「あの方々とお知り合いなんですか?」



「うん、前に学園の食堂を少し手伝っていた時があってね」



「まあ、そうでしたか。 そう言えば前に食堂の食事が変わったとの噂がありましたね」




日本の料理はこっちでは珍しいみたいだから。

味付けがこっちの人の口にあったみたいで安心したよ、私的に美味しくても口に合うか合わないかは人それぞれの味覚の問題だからね。




「アヤミさんも食べてみて下さいよ! これ美味いっす!」




いつの間にご飯を取りに行ってたのかはわからないけど、レイファはお皿に乗ったお肉を食べていた。

子供のようなのに食べる仕草は綺麗って何か違和感あるかも……。




「ごめんね、ちょっと知り合いが居たから挨拶してたの」



「へー、まあ俺には知り合い居ないっすからね!」



「……居たら逆に困るよ」




こんなとこにレイファの知り合いが居たら本当に大変なことになるからね?

帝国からこっちに来る人ってスパイとか亡命とからしいから巻き込まれること確定しゃうじゃない。


私はなるべく静かに過ごしたいんだからさ。

面倒ごとはもうたくさん!



 

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