悪女は婚約破棄をする?⑬
よし、今日はパーティーの日だからちゃんと化粧もしないとね。
あれから何回も店の定休日にはコーネリアちゃんの家にお邪魔させてもらってダンスやマナーの特訓をした。
コーネリアちゃんの家の執事さんはイケオジって感じだったけど……うん、結構厳しかったね。
でも、そのおかげで普段でも仕草が綺麗になった気がするからよかったかも。
「アヤミ、準備は出来たか?」
「うん、大丈夫」
因みにもう私は学園に居たりする。
貴族の人は馬車があるからドレスのまま来れるけど、平民の人は馬車なんて用意できないから学園で着替える場所を用意してるみたい。
もちろん、私も馬車なんて用意出来るわけないので学園に居たの。
「じゃあ、行くか」
「そうだね」
クロスが腕を差し出してきたので私はクロスの腕を取る。
私の方が年上だからか並んだら縦にも横にも大きいからね……。
「今日も綺麗だな」
……いきなりそんなこと言われたら恥ずかしいんだけど!
無駄遣いしないようになるべく値段抑えたから私でも買えるくらいでよかった。
クロスがお金を出して高いのを買おうとするのはもちろん止めたよ。
「クロスって本当に目が悪いよね……」
いくらクロスを恋愛対象としてみてなかったとしても照れるのは仕方ない。
だって、今まで一度もそんなこと言われたことない喪女なんだからね。
クロスがイケメンであるのが悪い
「見る目ない奴が多いだけだ」
ただクロスの女の趣味が悪いだけだと思うけど……。
そうのんびり話をしながら歩いていると入口の前にレイファとコーネリアちゃんが立っていた。
顔はイケメンなレイファと美人なコーネリアちゃんが一緒に居ると凄い目立つよね……しかも、あそこにクロスも合流するとなったらヤバくない?
「アヤミさんっ」
私たちに気づいたレイファが手を振ってくるけど、注目を集めてしまうからあまり大きな声は出さないでほしい。
それにしても……コーネリアちゃんって本当に美人だね。
いつもの制服姿でも美人ってわかるのにドレスを着て化粧もしてるからかなんか輝いて見えるよ。
レイファもイケメンだから美男美女って感じ。
「ドレス姿も似合ってるね」
「ありがとうございます。 アヤミさんも凄くお似合いですよ」
……お世辞だとわかっているのに褒められたら嬉しい気持ちになるよね。
クロスも純粋に褒めてくれてるんだけど、どうしてかクロスに褒められるのは恥ずかしくて駄目なんだよ。
どうしてかは当人でもある私にもわからないけど。




