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悪女は婚約破棄をする?⑫

 


「そっか……」



「向こうから破棄して下さったらいいんですけどね」




そう苦笑いしてるコーネリアちゃんはもう諦めてるみたいだった。

どうにかしてあげたい気持ちはあるけど、流石に貴族の家と家の婚約話に首を突っ込んだりは出来ない。




「何もしてあげられなくてごめんね」



「いえ、私はアヤミさんのお店で働かせて頂けてとても楽しいんです。 今までやったことないことを体験出来ましたし、それに……レイファ様にも会えましたから」




嬉しそうに頬を赤らめてるコーネリアちゃん。

何となくそんな感じはしていたけど、やっぱりコーネリアちゃんはレイファのことが好きなんだね。


婚約者が居るけど好きでもないから他の人好きになるのは仕方ないね、コーネリアちゃんはこの婚約を受け入れてるから告白するつもりはないんだろう。

想ってるだけならいいんじゃないかな、あの信号機くんたちは私も好きじゃないからね。




「……じゃあ、パーティーは楽しもう! パーティーが終わってもまだまだ働いて貰わなきゃいけないからね」



「はい、……アヤミさんに出会えたことが私の一番の幸運かもしれません」




婚約を止めることが出来ないなら結婚するまでの間はコーネリアちゃんに楽しんで貰おう。

学園に居る間は結婚することはないだろうし、それならまだ二年は時間があるから色々出来るからね!




「そんなことはないと思うけどね」



「アヤミさんはいつも謙遜してますね、自信を持っていいと思いますよ? 私はアヤミさんが大好きですから、もちろん、アルフくん、リストル様、レイファ様もアヤミさんが好きです。 だから、あんまり自分を卑下しないで下さい」




ぎゅっと私の両手を握ったコーネリアちゃんはふんわりと優しく微笑んでいる。

……別に謙遜してるわけでも、自分を卑下してるわけでもなくて本当のことしか言ってないんだけど、聞いてる人からしたらあまり良く思えないのかも。


聞いてる人が嫌な気持ちになるのは駄目だから言わないように気をつけよう。




「うん、わかった。 なるべく言わないように気を付けるね。 癖になってるのもあるからつい言っちゃう時はあるかもしれないけど……」



「ありがとうございます。 では、そろそろダンスホールの方でダンスから練習しましょう」



「お願いします、先生! なんてね」




あまり運動は得意じゃないけど、クロスに迷惑をかけないくらいには頑張ろう。



 

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