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悪女は婚約破棄をする?⑦

 



「他に何か気をつけなきゃいけないこととかある? マナーとかも全然分からないよ?」



「リストル様のパートナーに物申す方はいらっしゃらないとは思いますが……そうですね、宜しければ私の家に来ませんか?」



「え? コーネリアちゃんの家に?」




コーネリアちゃんが来てからしばらく経ったけど、コーネリアちゃんの家のことは全然知らないからね。

貴族だってことと、お兄さんが居て過保護なことぐらいかな、私が知ってることって。


あんまり知らないけど、コーネリアちゃんがいい子だってことが分かってればいいからね。




「はい、私なら少しですが教えて差し上げれますので」



「いいの?」



「もちろんです。 アヤミさんにはいつもお世話になっていますからこれぐらいさせて下さい。 今日は学園もお店も休みですし」




コーネリアちゃんは本当にいい子だわ。

何でこんないい子を虐められるのか私にはその気持ちがわからない、妬みってのあるかもしれないね。

美人で可愛くていい子だから妬みの対象になるのは分かるけど。




「俺はアルフと一緒にギルドに行くか」



「うん、クロス兄とギルドは久し振りだね」



「俺はどうしよっかなー」




……マナーの勉強が必要なのは私だけかな?

クロスは所々の仕草も綺麗だし、アルフはお留守番だし、レイファだってガサツに思えるけども元皇子だからマナーは完璧なんだよね。

だって、前ではマナーが必要なパーティーになんか出たことなかったし仕方ないよね!




「アヤミさんならすぐに覚えられますよ」



「……宜しくお願いします」




私がぺこりと頭を下げるとコーネリアちゃんはくすくすと笑っている。

私って物覚えが良くないから絶対に迷惑をかけてしまうことは分かり切ってるんだもん。


覚えられるか分からないけど、恥をかくのは私だけじゃないんだから頑張らないとね。




「それでは、準備が出来てから行きましょうか」




そうだね、クロスが朝食の最中に話し出すからまだご飯も食べ終わってないし、今日のお昼は準備する必要ないから片付けが終わったらお出かけ用のワンピースに着替えようかな。

正直ズボンの方が動きやすいんだけどパーティーでドレスならスカートでのマナーになるんだから好き嫌いは言ってられないよね。


いや、もちろんスカートが嫌いってわけじゃなくて、スカートは可愛くて好きだけど似合わないからね。

コーネリアちゃんみたいに可愛い子だったら似合うから問題ないんだけどね。


私はそう思いながらも朝のコーヒーを飲んだ。



 

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