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悪女は婚約破棄をする?

 



帝国から戻る時には上手く馬車を乗り継いで戻って来た。

長い間、お店を開けていなかったので帰って来た時は私とアルフとレイファの三人で掃除をしたよ。


クロスは学園があるから登校してもらってるけど。





「お願いします! 私をここに置いて下さい!!」



「話は分かったけど……」




私に頭を下げてお願いしてくる女の子。

ストレートロングの銀髪、学園の制服を着た女の子が私に頼んでるのには理由があった。


それは昨日のこと……。







___________________________________





「漸くレイファもちゃんと出来るようになったね」



「……仕事なんてしたくなかったっす」



「働かざる者食うべからずだよ」




帝国から戻ってからは掃除と並行してレイファの勉強もさせた。

帝国紋がないから大丈夫だとは思うけど、もし何かの拍子で帝国生まれで皇子ってバレたら危ないからね。

アルフも修行したいだろうにレイファの勉強も手伝ってくれて、本当にいい子だよ。


ついでに喫茶店の仕事も手伝わせるつもりだけど、表にはあんまり出ない方がいいからケーキを作ってもらうことになった。

前ではケーキなんて作ったこともなかったみたいで生クリームを作るのが大変みたい。


もちろん、ニートを養うなんて出来ないしギルドでは何があるかわからないから自重してもらってる。



明日から再開するから足りない材料を買うのについて来てもらった、買い物してもらう時もあるだろうから覚えてもらわないとだしね。




「ん? 何か騒がしいっすね」




家に帰って居ると路地の方が何やら騒がしいことにレイファが気づいた。

確かに騒がしいけど……面倒ごとになるかもしれないから関わり合いになりたくないな……。




「ちょっと行って来るっす!」



「えっ、ちょ……!」




止めようとしたけどもその前にレイファはピューと騒ぎの方に走って行ってしまった。

いや、わざわざ騒ぎがあるのに行かなくてもいいと思うんだけど……。

私より戦い慣れてるだろうけど、そんなに強くないって自己報告してたのに行ってしまうんだから。


皇子だってバレたら不味いのにさ。




「お前ら何してんだ!」




レイファの後を追いかけて行くとびしょびしょに濡れてる学園の制服を着た美人な女の子を背中に庇ってるレイファとその前に居る同じく学園の制服を着た男の子三人と女の子が居た。

男の子の髪色は赤、黄、青と色とりどりだし、男の子と一緒に居る女の子は桃色の髪だし……ちょっと目が痛くなりそう。


レイファが庇ってる女の子も銀の髪だね。




「関係ない奴は黙ってろよ」



「そうそう、大体その女が悪いんだろうが」



「良く分かんねえけど、女に水ぶっ掛ける男が悪くないわけねえだろ!」



 

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