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喫茶店始めました②

 


ウィルさんが帰ってからちらほらとお客さんが来たり、冷やかしみたいな感じの人が来たりしたけど初日はこんなものでしょ。

1日に何十時間も働けないし、キリがよくなったら閉めよう。




「アルフ、もう少しで終わるからそうしたら一緒に魔法の勉強しようね」


「うんっ、勉強するー!」




アルフはいい子だ。


カランカランとまた入り口の鈴が鳴る。

さて、今回はお客さんか冷やかしかどっちだろうと思いながらドアの方を見ればまさかの転生(?)主人公。




「卑怯だぞ!」


「はい?」



えっ、何が?

お客さんでも冷やかしでもなくて営業妨害ですか?




「城に帰ってルナに話を聞いたけどルナは何もしていないのに君がルナに罪を被せたらしいじゃないか!」




どっからそんな妄想話が出てきた。

てか、あの状況だったのによくその話信じたね。

転生(?)主人公って馬鹿なの?




「1人の話しか聞かずに営業妨害ですか?」


「ルナが嘘をつく必要ない!」



いや、君に嫌われたくないから嘘をつくってのはあるだろ。

これが恋は盲目ってやつか。




「で、それだけを言いにわざわざ?」



若干……いや、思いっきり呆れながらも転生(?)主人公に問う。

……本当にそれだけなら営業妨害で訴えてやる。



「ああ、それとルナに謝れ。 ルナは罪を被せられて泣いてたんだぞ!」



罪って何だ、罪って。

私がアルフに水を掛けたって言いたいのか。


あ り え な い っ !




「ふざけないで下さい。 大体罪って何ですか? 何故初めて会った人に罪を被せなきゃならないんですか? お姫様は嘘をつかないって誰が決めたんですか?」


「どうせルナが可愛いから嫉妬したんだろ。 ルナの事を罵倒してわざわざその子に水をかけたらしいなっ。 虐待は犯罪だ!」



話にならない。

お姫様を罵倒なんてする訳ない(村人D的な存在で居たいのに)

それに、私が可愛いアルフを虐待する?


ないない。




「私がアルフを虐待した証拠でもあるんですか?」


「ルナが証人だっ!」




いや、あのお姫様では証人にならないだろう。

転生(?)主人公って馬鹿なの?(2回目)


てか、アルフがのんびりケーキを食べてるのが見えないのだろうか。

虐待されてるならこんなにのんびりケーキ食べてないだろ。




「もう何でもいいですから出て行って下さい。 営業妨害で訴えますよ?」



相手してる暇ないんだって。

残ったケーキの処理もしないといけないし(捨てるのは勿体無いからおばちゃん達にお裾分け)




「逃げるのかっ」



もう主人公嫌いになりそう。

あまり主人公組に関わらないようにしよ。


 

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