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アルドラ

 




翌朝、私達はアルベルト君と一緒にアルベルト君の叔父さんの馬車でアルドラへと向かった、やはり歩きとは違い馬車は速く早朝に出発したおかげか夕方にはアルドラに辿り着いた。

アルベルト君は叔父さんと一緒に用事があるようでまた帰りに村に寄ることを伝えてそのまま別れる。


明日はアルドラで食材の調達をしてから出発する予定だ。





「面倒に巻き込まれる前に宿に行くか」



「そうだね、オススメの宿とかあるの?」





助けたことに後悔はしてないけど色々あって疲れたし、先に宿を取った方がいいよね。

教会が何時までやってるかわからないし、あまり遅くても迷惑になっちゃうだろうから明日の買い物前に寄って渡した方がいいかな。





「いや、アルドラには何回か来た事あるぐらいだからな」



「お風呂あったらいいな」





昨日はバタバタして眠たかったから体拭くことすらしてなかったからね。

旅ではある程度仕方ないのはわかるんだけど日本人としてはお風呂に入りたい、お風呂がなくてもせめてシャワーだけでも浴びたい。





「旅費には余裕あるから良い宿選ぶか。 アルドラはまだ治安は良いが安い宿だと泥棒が入る場合もあるからな」





……治安良くても泥棒が入ることはあるんだ。

高い宿とかなら用心棒とかも雇ってそうだし、身の安全が第一だよね。





「あっちにちょっと高いけどお風呂がある宿があるんだって!」





まだ街の入口に居たからかアルフが門番の人に聞いてくれたのかにこにことしながらその宿の方を指差す。

可愛いし優しいし気が利くなんてうちの子は良い子ねー、親馬鹿がたくさん居る気持ちもわかるわ。





「ありがとう。 じゃあ、そこにしようか」



「うん、案内するね!」






にこにこと笑顔を浮かべながらアルフは私の手を握り歩き出す、門番の人にちゃんと道も聞いていたのかどんどん進んでいくアルフ。

仕事や修行ばっかりさせてたからスレた子になっちゃったらどうしようかと思ったけど、良い子に育ってよかったよ。


アルフに連れられてきた宿は猫の巣穴って名前の宿だった。

猫好きっぽい感じが出てる名前ね。

まあ、私は動物なら基本的に大好きだからね、獣人の子とか耳とか尻尾とか触ってみたいし。

家族や伴侶しか触っちゃいけないみたいだから我慢するけど。





「こんばんは、お泊まりですか? お食事ですか?」





高い宿って聞いてたから大きいかと思ったけど予想以上に小さかった、泊まるお客さんを少なくして代わりにサービスが良いのかな。

中に入ると猫耳の中学生くらいの女の子がにっこり笑顔で聞いてきた。

ふんわりとした髪に猫耳、可愛いメイド服っぽい格好にふさふさの尻尾。



……めっちゃ可愛いんですけど!




 

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