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ギルド長からの依頼とノーム卿への挑発

その後赤くなってしまった顔のままリイネスの元へ行き、歩きながらお小言を言われまくっていた。


「レンってばホントに……ああいうのはあんまりしちゃダメよ!」

「わかったってば……」

「いいえ!わかってないわ!っていうかさっきのデレデレした顔なによ!ミーナさんは確かに綺麗だけど!」


へ?なんでいきなりミーナさん?


「何の話かわかんないけど、とりあえず今は王都に向かおう」

「…………ええ、まだ言いたいことはあるけどとりあえずはそうしましょう」


え?まだあるの?ギルド出てからずっと言われてたのに?

そんなこと思っていると俺とリイネスに連絡が入った。


「はい、こちらレンとリイネス」

『おう、俺だ俺、ユーリだ。レンとリイネス一緒か。こいつぁ都合がいい。ちょっと頼みごとがあったんでな。これから王都にいくんだろ?』

「ええ、まぁ」

『じゃあ、王都に行く途中にあるキルカって町でガルシアってヤツんとこ行ってきてくんねえか?そんで、ソイツに頼んでたもの貰ってきてくれ』

「はあ、了解です……」

『中身についちゃ気にすんな。俺の名前出せばくれるからな。しゃあ、頼んだぜ』


そう言ってギルド長は通信を切った。

急だな……


「てなわけで通信の通り、キルカって町に寄ることになったけどいいよな?」

「構わないわよ、そんな遠回りになるわけでもなさそうだし」


というわけでルートは決まった。

キルカに寄ってガルシアって人に会ってから王都へ行こう。


       ☆


クードを出てしばらく進んだところでリイネスが話しかけてきた。


「レン、貴方ノーム卿とのこと覚えてる?」

「覚えちゃいるけど、なんで急に?」


あの胸糞悪い顔は記憶に残る。嫌な意味で。


「最近この辺りにノーム卿の手下がうろついてるって聞いてね」

「そっか、一応俺たちってノーム卿からしたら敵だもんな」

「主に貴方がね」


そうこう話していると、いきなり複数の男に囲まれた。


「男がレンと、女がリイネスだな?」

「…………あんたらは?」

「ノーム卿からの依頼でな。女をこちらに渡してもらおう」

「嫌だと言ったら?」

「そうだな……こうするんだよ!」


いきなり斧を振り回してきた。

周りのやつらもそれぞれ武器をとる。

俺とリイネスも戦闘態勢になる。


「とっとと女を渡したほうが身のためだぜ!」


そう言って男たちは俺たちに襲いかかってきた。


       ☆


「で?なんだって?」

「いえ、すんませんっした…………」


俺とリイネスは武器を使わずに男たちを叩きのめした。


「見逃してやるからノーム卿に伝言頼めないか?」

「はぁ、どうぞ……」

「俺、レンはリイネスを賭けてお前との一騎打ちを望む。受ける気があったら伝言をした男を介して俺に連絡しろ。……これで頼む」

「りょ、了解しました」

「そんじゃ、行けよ。伝言頼んだからな」


連絡先を与えると逃げるように男たちは去っていった。

するとリイネスは俺に話しかけてきた。


「しかし、貴方って格闘戦もできるのね……」

「それに関しては自分でも驚いてる。あとはリイネスの格闘の腕にも」


まさかリイネスが格闘とは。見た目筋肉質っぽくはないのだが。


「別に筋肉質の人がみんな格闘得意かって言ったらそうじゃないでしょ」

「なんで俺の考えが!?」

「そんな目で見られたらわかるわよ!」


そんな口喧嘩をしながら俺たちは道を進んでいく。

しばらくすると町が見えてきたのでリイネスに確認する。


「あれ、キルカか?」

「えーと、いいえ。あれはコルトね。クードとキルカのちょうど中間よ」

「じゃあ、今日はあそこで休もうか」

「そうしましょうか」


ということでコルトに足を踏み入れた。

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