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討伐と襲撃

森に入ってしばらく進むと、ここに来て初めて聞いた唸り声。


「グルルルル…………」


ホーンウルフが数匹見える。やはり群れか。


「薄暗くてよく見えないけど、6匹ってところかしらね」

「さすがリイネス。狩場だもんな」

「もう、茶化さないで。私は木の上から射撃するわ。近接戦闘がメインだから頑張ってね」

「おう、了解だ。そっちこそ凡ミスするなよ」


リイネスは身軽そうに木の上に跳んでいった。

俺は俺で近づいてきたホーンウルフを見て、緊張が高まっていた。


「さて、初めて遭ったときは情けない姿だったけど、今回はそうはいかないぞ」


手に熱が集まっていく。

無意識に投影の準備が出来上がっていた。


「よしっ、いくぞ!」


俺の声と同時にホーンウルフが3匹俺に向かって飛びかかってきた。

記憶にあるアニメのように意識を手元に集中させる。

すると一瞬で左手にロングソードが握られた。


「くらえっ!」


剣を持つ手を振り上げることによる切り上げ。

真正面のホーンウルフを真っ二つに切り裂いた。

飛びかかってきてるのは残り2匹!


「はああっ!」


立っていた場所から飛び退き、今度は剣を振り下ろす。

2匹が纏まっていたのもあって同時に倒すことができた。

終わって座り込んだところにリイネスが降りてきた。


「こっちも終わったわ。レン、やるじゃないの!」


残りの3匹はリイネスが射止めてくれていたらしい。

そうじゃなかったら今の俺は襲われてる最中だったろう。


「こっちはある意味初戦なんだ。緊張したあ……」

「そうだとしてもすごいわ!」

「はは、ありがとう……俺も自分が動けることに驚いたよ……」


よくわからないが身体能力が強化されているようなのである。

なにも変わっていなければホーンウルフの攻撃は避けられなかった。


「しかし、これをあと4匹か……」

「貴方がここまで戦えるんだし、そんなに苦戦はしないと思うわ。進みましょう」

「そうだな……行くか」


会話を終えて森の奥へと進む。

かなり奥まで進むと開けた場所に出た。


「途中でホーンウルフとは遭わなかったな。どういうことだ?」

「この先は行き止まりよ。仕方ない、戻りましょう……」


リイネスがそう言いかけて来た道を戻ろうとしたとき、行き止まりのほうから遠吠えが聞こえた。しかし、ホーンウルフとは少し違う。

遠吠えから数秒後、木を倒しながら近づいてくるような音が聞こえる。


「なにか来るわ!逃げましょう!」

「…………いや、迎撃しよう!なにか嫌な予感がする!」

「…………わかったわ!さっきと同じ要領で行きましょう!」


リイネスが木の上に上がって行くのと同時に、目の前の森から大きな影が飛び出してきた。


「ガァァァァァアッ!!」

「コイツは……!?」


見た目はイノシシに近い。

だが角の長さとなにより体の大きさが違いすぎる。

大きさは大きめのイノシシの3倍はある。

角ももはや剣の形状に近い。

とっさにリイネスに通信を繋げる。


「リイネス!コイツはなんだ!?」

『サーベルボアよ!気をつけて!』


取り巻きにホーンウルフが4匹。討伐対象だ。


「リイネスは俺がイノシシを引き付けてる間にホーンウルフの相手を頼む」

『その後レンはどうするの!?』


どうするかって?

そんなの決まってるだろ。


「コイツを倒す!」


ロングソードを手放し、新しい武器を造る。

創造するのは黒白一対の双剣。

使おうとする技は連続投影が必要になるができるはず。

覚悟を決めて、投影を始める。

これが初のボス戦だ!

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