表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
子爵令嬢から王子妃になりました!でも王族を抜ける予定です!多分?  作者: 朱井笑美


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/38

7

「北の王都に着いた。リリちゃん人形で出迎えられた」と伝令鳥を送っておいた。

 ザック殿下は赤い石を摘んで「ルビーかなぁ?ガーネットか?」って言っているけど、リリベルはさっさと石を片付ける。


「母上がさ、火山の国からルビーを沢山もらったって言ったらしいんだ。だから対抗してるのかもな」

 そんなのどうでもいい!

 早く片付けないと落ち着いて休めない。悪いけどリリベルはこれを見て「キャー素敵!」とはならない。とりあえずベッド周りは片付けて横になる。


 仰向けになって気付いた。

「ザック殿下!天井!」

「わあ!」

 天井には赤い石で「新婚さんいらっしゃい!」って書いてあった。そして枕はYES、NO枕だった。

 休憩しようとして逆に精神的に疲れるってどういう事?!


 リリベルは心を無にして風魔法でサッと天井の石達を片付けた。集めた石は全部袋に入れて端にまとめておこうと思う。もうお祝いは十分頂いた。これ以上はもらい過ぎだし自分のキャパも越える。


 貧乏性なのは仕方がない。でもザック殿下も要らなさそうだ。こっちは多分たくさんあるから要らない人なのだ。

 ちょっとムカつく。


 お風呂に入って少し仮眠してから晩餐会の為にドレスに着替える。ブルーのドレスに頂いた婚約指輪も結婚指輪に重ね付けする。結婚指輪の石はピンクの小さな石でメレダイヤが両脇に付いていてとても可愛い。

 ザック殿下のは色違いでエメラルドグリーンの同じデザインだ。男性にしては可愛い気がするけど緑だからあまり気にならないみたいだった。でもお互い外すと反対の色になるっていう意味あるの?という指輪だ。

 本当に東の神様の遊びで作られただけの物って気がする。


 ザック殿下に連れられ晩餐室に入ると国王陛下と3人の王妃様にお子様方と思われる方々がお揃いだった。

 リリベルはドレスを摘みご挨拶をしてから見回す。うん。うちと大体同じ色合いだ。全体的に濃淡はあるが金髪が多い。でもそうじゃない方もいる。だけど皆様美男美女ばかりで眩しい。

 この場には15名くらいがお揃いだが全員、直系の王族だと言うから人数が多いと思う。やはり北の女神様の婿要員の為だろうか?


「赤ぇ王子!来だ来だ!こっちゃけぇ」

「こっちゃけ〜」「ほんに、めんけぇ」

 王妃様達はザック殿下がお気に召したようだ。ガンバレ殿下!


「リリちゃんは、こっちにおいで。赤い髪は珍しいから彼女達も興味があるんだよ」

 ほんに、ここでは自分は北寄りの容姿で良がっだぁと思ったよ。


「王太子、子爵家のリリベルちゃんだよ。うちの親戚や北の元国民が世話になっている」

「ああ!ほんにエメラルドグリーンの(まなぐ)なんだなぁ」

「子爵家にはエメラルドグリーンの目が他にもいるよ」

 紹介された北の王太子殿下は金髪に水色の瞳だった。


「今日、集まった王族は父の一親等内の親族だけだ。あんまり多いと紹介も大変だし、君達も混乱するだろう?なんせ1番下の娘と孫の歳が変わらないからねぇ」

「ごっご配慮どうもです…でも、あのっリリちゃん人形なんて作っても大丈夫だったんですか?ビーバーちゃんは女王陛下だったのに」

「ああ、でも祖母が作りたいって言ったからいいんじゃない?」

 祖母って…


「そう私の母だよ。神殿にも行ってくれるだろう?楽しみに待っているから案内するね。明日でもいい?」

「おっお任せします」

「そう良かった。赤い王子も行ってくれるかな」

「伝えておきます」という事で明日は神殿に行く事になった。


 翌朝、起きると伝令鳥が「あちらに宜しく伝えてくれ。そして母がリリちゃん人形を欲しいと言っている」と帰って来た。


 朝食時、王族の皆様の食堂に案内され、また朝食をご一緒する。リリベルの横には10歳くらいの可愛い王女様が座っていた。

「おはようございます。王女殿下」とご挨拶すると

「おはようございます。おいだば父の一番下の娘なの。昨日は赤ぇ王子ど話すたはんで、あだには挨拶がまだだったわねぇ」

 王女殿下がウインナーをかじりながら仰った。


「コラっ食べながらは行儀が悪いよ!リズベット!」

 王太子殿下が仰るが、王女殿下は無視して「この黒ぇ魚卵、クラッカーに載せて食ってみで。んめぁから」

「この魚卵、もしかして?」

「そう北の国の珍味のブラックパールだやぁ」

「ブラックパールって海水と淡水が交わる水域にしか生息しない魚の卵だろう?」


「そうブラックシャークの卵、ブラックパールだやぁ」

「すごい!そんな珍しい物を朝から?」

「今朝、入って来たんだよ。生のブラックパールは獲れて直ぐ食べないと痛む。塩漬けなら大丈夫だが」

「と言う事は、これは生?!」

「んだ。貴重だべな。わも好物なんだぁ」

 朝からとても豪勢な食事だった。


 地元の漁師さんが今朝、水揚げしたブラックシャークを騎士がスネイプニルで運んで来たそうだ。

 スネイプニル…そんな使い方もするのね。

 確かに早いもんね。


 豪華な朝食の後は、女神様のいらっしゃる神殿に訪問する事になっていた。王城から神殿までは普通の馬車で20分位らしいので馬車に乗る。

「行ってらっしゃい。帰って来だっきゃ、一緒さカメさんば見にえぐべねぇ」

 リズベット王女が見送って下さった。


 北の王室は王子王女の人数が多いので第一王子とか第二王子など順番では呼ばないそうだ。名前と番号が一致しなくなるからだと言われた。

 大体、金髪で碧眼が多いので容姿でも区別しにくいらしい。

 しかしカメさんとは…。

「なあ、さっき王女殿下が言っていたカメさんって南のリクガメかな?」

 絶対そうだと思う…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ