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絶対絶命

紅視点


「ワイバーンに貫かれたとはいえ片手で壊すなんて!ゴフッ!はぁはぁ」

「どうだい?このポイズンワイバーンの毒は?こいつの毒は【魔毒】って言って魔力に反応してより毒の回りを早くするんだ!しかも解毒しようとすればその魔力を阻害するから死ぬまでこのままさ」

「なるほどね、【解毒血】で治そうにも、うっ治らないわけね。

紅はこれが他の人間に襲いに行ったらなすすべもなく殺されると直感した。そして、できる限りの情報を聞き出し死ぬ前に魔防隊に伝える為に力を振り絞って意識を保っていた。

「ねぇ、後ろの霧みたいなのの中に何かあるの?」

(まずい、雪に気づかれた)

「あれ?生体反応はあるのに魔力を感じない。そんな生物いるのか?ああ!そっか!あんたの息子、無能力者だっけか?なるほどねぇこいつが襲わないよう守ってるわけか」

雪に何かするのではと思い紅が身構えていると黒ローブは

「あぁ身構えなくても無能に興味なんてないから。ここに来たのはポイズンワイバーンを拾いに来たのと、あんたが魔毒で苦しむ様を見に来ただけだから。それじゃあ後数分の命楽しんでー!」

そう言い残し黒ローブはワイバーンになって何処かに消えた。

「はぁはあ、ここに拘束することは出来なかった、、けど、、雪、はどうにか守れた」

そう言い残し雪のそばまで近寄って【血霞】を解除した。


雪視点


何が起こってるんだ?

母さんが霧のようなものを俺に付けてから周りが全く見えないし聞こえない。衝撃のようなものは感じるからまだ戦っているのだろうか。

そんなことを感じていると衝撃が止んだ。

「なんだ?終わったのか?母さんが負けるわけない。あのワイバーンの攻撃も防いでたんだし」

すると、霧が晴れてきた。そこで目にしたのは母さんが腕から血を流しながら倒れている姿だった。

「母さん?母さん!!どうしたんだ、ワイバーンは!?」

「ご、めん、ドジ踏んじゃった。ワイバーンはどっかに、いった、よ。」

「ならどうして!?」

「私にも、解毒でき、ない毒で、ゴフッ、ね。もう後数分しか、持ち、そうにない」

「何弱気になったんだよ!?病院に行けば何とかなるって!」

雪自身解毒のスペシャリストが無理だと言うのだから内心無理なのかと思い始めていた。

「そうだ!毒蛇に噛まれた時は傷口から吸い出せばいいって聞いた。やるしかない」

もう紅にはほぼ意識がなく起きていたなら間違いなく激怒される行為だ。何せもし毒を吸い取れたとして飲み込んでしまえば吸い出した方も毒に侵されてしまうからだ。

しかし、半ばパニックになっている雪にはそんな考えは浮かばなかった。

(吸い出さないと母さんは死ぬ!)

そうして腕に口をつけて血を吸い出したその時、何処かで爆発が起きた。

「ゴクンッ ヤバイ!飲んじまった!」

しかし、雪が飲んだのは【魔毒】魔力がないものには回りが遅い為すぐには効果が現れなかった。


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