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ヤメテ!その話しないでぇ!

「魔力を気にいるってどういう事ですか?」


「んー適性とか量とかにもよるとか言われてるが知らん。分かるとしてもテイマーのなかでも意思疎通ができるやつだけだな。それにドライアドにも好き嫌いがあるみたいでドライアドに認められたやつが他のドライアドにも与えたところダメだったとか聞いたぞ。まあ、人と同じだ。」


「わかりました。その、ドライアドってどこにいるんですか?」


「この近くにはいないね。行ける日を教えてくれりゃ管理人を紹介してやるよ。」


「分かりました。シルバーウィーク中にまた伺います!」


「おう、待ってるよ!」


また会いにくる約束をして雪たちはヘパティックを出て行った。


「で、私の用事は済んだけど二人はどこか行きたいところはあるかな?」


「うーん、私は欲しいものとか無いからウィンドウショッピングかなぁ?怜ちゃんは?」


名前で呼ばれたことに慣れなさすぎて嬉しさ半分パニック半分で反応する


「あ、あ、私ですか!?えーとお洋服を見てみたいです、、、!私、お友達とお買い物したことないんです!ダメ、ですか?」


「「いや、ダメじゃ無いよ!?そっかそれじゃ行ってみよう!」」


一瞬で何でもしたくなるほど可哀想な事を告白する怜に色々優しくする二人である。


「これなんてどう?とても似合うと思う!」


「そう?あまり着ない服なんだけど着てみようかな。いつも制服か持ってる服しか着ないから挑戦してみるのもいいよね、、、!」


綾と怜の話を聞きながらあまり会話に入らない雪であった。


(服のセンスが無いし流行もなぁ。これが百合の間に入るべからずってやつなのかな?)


「ねぇ!ねぇってば!雪ちゃん!雪ちゃんはどう思う?」


綾は怜の方に雪を向かせて感想を聞いてきた。

そこにはいつもの制服姿とは違うワンピースのような服を着た怜であった。


「お、おぅすごく似合ってると思うよ!綾が選んだの?私はそういうセンスないからなぁ。」


「そんなことないよ!雪ちゃんも怜ちゃんに似合う服を選んでみてよ!」


「私からもお願い!雪さんが選んだ服が着てみたいです!」


「うーん、分かったよ。でも良いの?私の選ぶ服センスないと思うけどなぁ。」


そしてしばらく悩んだ後怜に選んだ服を着てもらった。

更衣室から出てきた怜は


「うん、やっぱりセンスあるよ!雪ちゃんの選ぶ服はボーイッシュだよね!」


「ええ、私初めて着てみたけどこういうのも良いかも!」


「そう?なら良かった。」


「そういえば雪さんと初めて出会ったのもこんなとこだったわね。」


「ヤメテ!その話しないでぇ!」


「え、あのお風呂の時じゃないんだ!気になるー!」


「何もないよ、普通に会っただけだよ!ねぇ!そうだよね!?怜!」


「はーい、静かにしようねー♪」


「むがっ、むー!むー!!」


綾に目にも止まらぬ速さで口を塞がれて拘束された雪は離れようにも抜け出せなかった。


「それでそれで!どんなふうにあったの?」


「実は、、、




「あははは!そんな出会い方あるー!?面白い出会いしたね!」


「ええ、私は雪さんに会いに行ったようなものですけどまさかあんなふうに出会うなんて、、、(笑)」


「ころせぇ、ころしてくれぇ!!全部あの店員が悪いんだぁ!」


「呼びましたぁ?」


「「「え?」」」


そこには何故かあの時の店員がこの店の制服を着て後ろに居た。


「!?!?!? きゅう〜」


「雪ちゃん!?」


「あわわわ。どうしましょう?」


「あれ〜?そんなにびっくりしたんですか?」



「それで?なんであなたがここに?」


気絶した雪が怜に介抱され起きたあと何故いるのか聞いてみると


「ここの友達が今日ヘルプに入らないかって言ってて今日だけ手伝ってるんですよー。」


「あっそんな猫みたいに警戒しなくても、、、大丈夫だからねー。すみません。なんかトラウマになったみたいで。」


雪は綾の後ろで警戒心マックスの状態で捕まっていた。


「いえいえ、元はと言えばちょっとテンションがあがっちゃった私が悪いので。ごめんなさいね?なんか私の話をしていた気がしたから近づいて見たんだけど正面から話しかけた方がよかったかしら?」


「い、いえ、こちらこそすみません。でももうあんなことしないでくださいね?」


ハプニングもありつつ雪たちはショッピングを続け1日を終えた。


「では、また明日。寮の前で。」


「うん、また明日!」


「じゃ気をつけてね、怜!」


雪と綾は怜が家に帰るのを見送って寮に戻って行くのであった。


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