事情説明
朱音視点
今日、雪兄を迎えに行くってお父さんが言ってた。買い物に行った2人が魔物に襲われて病院に入院したって聞いた時はとても心配だったけど昨日お母さんに会えて雪兄も心配いらないって会えてくれて安心して寝れた。
(確か9時ごろ退院するんだよね?あと少ししたら帰ってくるかな?)
ソワソワしたながら待っていると玄関が開く音がした。
「ただいまー今帰ったよ」
お父さんが家に帰ってきた。
「お母さんと雪兄は?一緒に帰ってきたんでしょ?」2人がいないことを確認すると
「今車を止めてるところだからすぐくるよ」
と言った。すると、玄関の扉が開いた。
「お母さんおかえりなさいっ雪兄は?一緒に来るんでしょ?」
お母さんが帰ってきた。でも雪兄の姿が見えない。心配になって探すと後ろに私より少し背の高い女の子がいた。
「雪、兄?お、お帰りなさい!」
姿は全然違うけど雰囲気が雪兄そっくりだった。
雪視点
朱音にすぐに見破られた衝撃の後とりあえず荷物を片してリビングにあるソファに全員腰掛けた
「とりあえずお母さん、雪兄?退院おめでと!それでなんで雪兄が雪姉になってるのか説明してくれるんだよね?」
朱音が予想はしてたけどこの体になった経緯について尋ねてきた。
「勿論、まずは時間のことから話さないとね、私と雪は・・・」
そうして病院で確認した事件の概要を黒ローブの人物を除いて説明した。
「ちょっと待って、色々衝撃すぎてパニックになりそう。えーとつまり、雪兄がワイバーンに襲われてお母さんが戦って、毒を受けて雪兄が吸い出したら女になったと。ドユコト(゜∀゜)」
朱音が某宇宙猫のような顔をした後
「そう言う訳だから雪はこれから女の子として生きて行く訳だけど服が無いから買いに行ってほしいんだよね。」
父さんが1番考えたく無いことをサラッと言いやがった。確かにそうなんだけども。
「絶対愉快なことになるとか思って言っただろ!嫌だ!行きたく無い!」
「ダメよ、女の子なんだからオシャレしなきゃ♪」
「そうだよ、雪姉この後ショッピングに行こ!」
(周りに味方はいなかった。綾と司なら助けてくれるのに、いや綾は母さんたちに混ざって大変なことになりそう。司は父さんと後ろで笑うな、絶対。)
完全に姉と認識された事はもう諦めてこのあと待ち構える地獄のことを考えていた。




