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初めまして、更沙です。

初投稿になります。

ゆっくりですが、頑張りますのでよろしくお願いします。

ちなみに、感想やレビューは怖いのでしばらくは受付しません。

 私、杦本叶(すぎもとかなえ)は焦っていた。

何故なら寝坊して会社に遅刻しそうだからだ!

普段は電車通勤だが、今から電車に乗ったんじゃ間に合わない!仕方ないので、普段は乗らない車に乗って2駅先まで行くことにしたのが間違いだった。

 なぜ2駅先かというと、珍しく有料道路の出口が割と近い駅だということ、この駅には始発があるからという理由だ。最寄駅よりも一本早い電車が出るのだ。駐車料金は掛かってしまうが、背に腹はかえられぬ。

 会社まで車で行ければ一番いいが、会社には駐車場もなければ、そもそも自動車通勤は認められていない。

 とにかく支度を済ませて、車で有料道路に乗り込んだ。

あまりにも焦って居て、スピードはすでに30キロオーバー。ヤバい、スピード違反しまくり…

そう思った瞬間、追い越した車がサイレンを上げた。


「そこの○○ナンバーの車、スピードを法定速度まで抑えた上で、次のインターで降りなさい!!」


 90キロのスピードを出していた私は、急いでいる上に覆面に追いかけられ完全にパニックになってしまった。

ここは有料道路だってわかっていたのに、止まらなきゃ!ってブレーキを踏んでしまう。

 思い切り踏みつけたブレーキに、タイヤが摩擦で凄まじい音を奏でた。


 次の瞬間後ろから凄まじい衝撃と音が襲う。ハンドルからはエアバックが飛び出して来たが、その後に更に激しい衝撃と音がした。

 そこで私は痛みと衝撃によるショックとエアバックと座席に圧迫された息苦しさで意識がなくなった。




***


ガバッ!!!


 寝苦しさと今まさに見ていた夢に、急激に上半身を起こした。

息は切れ、汗はダクダクと流れており、心臓がバクバクと早鐘を打ち鳴らす。

 先程見ていた光景に嫌な汗が止まらないのだ。


「私、生きてる…」


 あの光景は私の前世が起こした事故だ。実際見たわけじゃないが、恐らく最初の衝撃は、パニックを起こしてブレーキを踏んだ私の車にパトカーが衝突したんだと思う。その後の衝撃の方が強かったと思うから、恐らく私が追い越した大型トラックがその後に玉突き事故したんだろうと予測した。


 なんて事をしてしまったんだと、何度夢に見ても酷く後悔する。まるで前世の罪を忘れるなと言わんばかりに、何度も何度も繰り返し見る夢。

 寝汗で身体が冷えたのか、身震いをして私は窓の外を眺めた。

 いつも変わらない、月明かりに照らされた見事な中庭。庭師が毎日手入れをしているらしく、一つも枯れた花などない。

ここでの唯一の楽しみだ。

 こんな生活になったのは、事故を起こし意識を失ってから、目を開けた、あの日からだ。






 目を開けると見知らぬ天井だった。いや、正確には天蓋付きのベッドだったので、ベッドの天蓋の天井だったわけだけど。

 目を覚ました私は、頭の中がごちゃごちゃだった。

覚えているのは有料道路を運転していた事。そこでスピード違反で覆面パトカーに誘導されたのに、パニックになってブレーキを踏んで事故を起こした事。目が覚めたら、病院ではない天井な上、身体に怪我一つなかった事。

 あんな大惨事引き起こして、怪我一つしてないなんてあり得ない。

 そう思った私は、身体を起こして身体をペタペタとまさぐり、痛みがないか動かせないところがないか確認した。問題なく動く事に逆に怖くなったけれど、次に今いる場所を確認すべく、部屋の中を見回した。


 私が寝かされているベッドがとても高そうな天蓋付きの豪華なベッドで、部屋は落ち着いた青を基調としたカーテンや絨毯が敷かれている。

 辺りを見回すと、存外広々とした部屋だった。高そうなアンティーク調の戸棚やドレッサーがあってますます訳がわからなくなる。

それにこの部屋には扉はあるけど、窓がない。不思議だ。

更に見回すとベッドのすぐ脇のドレッサーに目が惹かれた。

 ベッドを降りて何となしにドレッサーに近づくと、鏡には色の落ち着いた薄めの金色の髪を一つ三つ編みに結っている女の子が映り込む。

一瞬すぐ後ろに誰かいるのかと背筋にゾクリと冷や水が流れる思いがして振り向いたが誰もいなかった。

 もう一度鏡を見る。やはり、三つ編みの女の子がそこに立ち尽くしていた。

右手を挙げてみると、鏡の中の女の子も手を挙げていた。


「…私…?」


 今度は、自分の顔を触ると鏡の中の女の子も同じ仕草をする。そこで漸く、鏡に映る女の子が自分だと気づいた。


「…えええ…、なにこれ…どうなってんのぉ…」


 困惑に満ちた私の声は、誰かに届く事なく部屋に消えていく。

一先ず鏡の中の自分をジックリと眺める。

外国人の様な顔立ちで、正直美人じゃなかろうか。

歳の頃は、10から12くらいだろうか?

パッチリと開いた瞳は、薄い水色の瞳が零れ落ちそうなほど大きい。まつ毛もふっさふさで、髪色と同じだ。肌はきめ細やかで真っ白く、すべすべしている。

 素晴らしい美少女っぷりにビビるが、これが自分だと思うとニヤけてしまう。

 いや、こんなことしている場合じゃなかった。何かこの子の事がわかる物とか探さないと…



読んでいただきありがとうございます。

楽しく読んで頂ければ幸いです。


更新は、しばらくは3日に一度で投稿しますが、書き溜めていたものが無くなりましたら、おそらく不定期になります。

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