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シルシナキセカイ  作者: 徘徊猫
 Wellcome to the underground
3/28

Beginning of the end

 小話のタイトルって、考えるのが難しい!

 ……いや、いつも良いタイトルは思いつかないけど

 ※追記:なぜ映画と小話を書き間違えたのか…不思議ですねぇ

 密集した木々に一筋の光が差した。その日溜まりで幼い少女が犬の腹を枕にして寝ている。

 少女は犬の尾を時偶に引っ張るが、当の犬は一向に気にせず欠伸をした。足元まで小鳥が擦り寄り、少女は閉じていた目を開ける。

 「ふわぁぁ……ふにゅ」

 うつらうつらと、その頭を揺らしながら目を擦る。


 「……アリア、そろそろ起きなさい。今日はお婆さんの家に行く日でしょ?」

 私がその日溜まりに近づくと、小鳥たちは何処かへ飛んでゆき、アリアの微睡んだ瞳はパチリと開かれる。

 「フィーちゃん、おはよー」

 あどけない笑顔を晒す彼女の横に座り、彼女を見守ってくれた犬・カーメルの顎下を撫でる。

 「はいはい、おはよう。朝食持ってきたから、早めに食べてね」

 手に下げていたカゴをアリアが受け取ると、中身を口にたくさん頬張り、飲み込んだ。


 「…………むぐ、けほっ……けほ」

 咽せた様子なので、水を渡すと勢いよく飲み、一息付いたようだ。

 「馬鹿、早めに食べてとは言ったけど、さっきのは緩慢に食べないでって意味よ。誤嚥したらどうするの」

 「えへへ、ごめん。お婆さんの話を聞くのは楽しいから、もっと聞きたいって思って」

 はにかんで笑うアリアを尻目に、私は服を払って立ち上がり、ため息をつく。

 「ゆっくり食べたって、聞ける話の数は大して変わらないわよ」


 「でも、フィーちゃん。もっとお婆さんと話がしたいから、ご飯を持ってきてくれたんでしょ?」

 アリアが私の顔を覗き込み、嬉しそうに笑う。

 「……」

 私はアリアを無視して、足早に家へ戻っていく。


 「待ってよー、フィーちゃん!」

 慌てたようにどさどさと音を立てて、私と似た容姿を持つ少女は追いかけてきた。


 緑眼、緑髪の少女たちの日常が、いつも通り始まる。

 犬派か、猫派か。

 どちらも好きだけれど、選べない。


 ……などと考えた後、作者は自身の名前を思い出す。

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