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スキル確認時々燻製

洞穴の中に入り、ブラックウルフを下ろして地面に並べる。


並び終えるとまだある痛みを我慢しながら外に落ちていた乾いた木の板を一つと木の枝を山ほど拾う。


さて……全身が痛いけどさっさと加工しよう。


皮を剥ぎ、肉を切って内蔵を取り出して骨を抜きとる。


そこら辺に転がっていた木の枝を組み合わせて三脚に固定された網を作りその下に乾いた木の枝を敷き詰め拳大の石で囲む。


そこら辺に落ちていた木の板を地面に置き木の棒を擦り付けて火を起こし木の枝に引火させる。この際、火に当たらないように火を調整する。


これで煙で炙られて完成……これ、干し肉じゃなくて燻製では?まぁ、燻製も長持ちするし別に良いか。


それにしても……やはり熊の手は力加減が難しいし爪が邪魔で道具を作りにくい。こういう物作りの時に人間の手は羨ましいと感じるよ。


さて……木の枝を数本入れながらステータスの方を確認するか。


==========

=====

名称:なし 種族:ヤングメタルベアー




Lv.三三




攻撃力:一〇三


防御力:一二〇


素早さ:八〇


魔力:八二


アクティブスキル:【硬化】【硬斬】【硬拳】【収束】【放出】【土属性魔法】【探知・嗅覚】【忍耐】【血液陶酔】【不血魔爪】【吸血魔爪】【殺戮魔拳】【戦乱狂演】




パッシブスキル:【転生者】【逸脱種】【押し潰し】【ランナー】【剛力】【拳打】【毒耐性】【痛覚耐性】【魔力操作】【自然治癒】【熱耐性】【火属性耐性】【殺戮】【狂戦士】【百頭狩り】【狩人】




=====

==========


ステータスの方は一気に上がったな。攻撃力と防御力は一〇〇を越えたよ。


その代わり、中二臭いスキルが増えたな……。持っていて恥ずかしい上に絶対にろくでもない内容だろう。


だがまぁ……生きるために必要だし見るしかないか……。最初は【血液陶酔】からだな。


【血液陶酔:血液系スキル

血を浴びるごとにステータスを上昇。

吸血種浴びるごとに理性欠如。

吸血種以外理性欠如していくごとにバーサーク化する】


絶ッ対に扱うのが難し過ぎるスキルだろ!?パッシブスキルだったら確実に使い物にならないどころかデメリットしかないスキルじゃねぇか!!

あまりのスキルの残念さに怒りのあまり持っていた木の枝をへし折る。


すぐに溜飲は収まり再び地面に座り、折った木の枝を火の中に入れる。


最初からろくなスキルじゃねぇ……これはお蔵入りだ。使うだけでデメリットしかないのは使わないようにしないと。


次は【不血魔爪】だな。……【血液陶酔】のようなデメリットしかないスキルは止めてくれよ……。


【不血魔爪:血液系スキル。

爪による相手への攻撃時魔力を消費して発動。

相手の傷を治せなくする】


今度は普通に使えるスキルだ。


今後、俺のような自己回復が出来るスキルや治癒の魔法がある相手との戦いだと積み上げてきたダメージを無かった事にされてしまう。【自然治癒】という自己回復のできるスキルを保有している俺はそれをよく知っている。


それを確実に潰えさせれる。何とも強力なアドバンテージを得れる魅力的なスキルだ。


【吸血種以外の発動時レベルが一〇段階ダウンする】


……知ってた。これだけメリットが揃ってればその分デメリットもデカいだろうことぐらい知ってたよ。


俺は【逸脱種】で一回のレベルアップでの成長率が高い反面一〇もレベルが下がるのは致命的どころの話ではない。これもお蔵入りだな。


それじゃあ、次は【吸血魔爪】だな。……頼む、実戦向けのスキルであってくれ。


【吸血魔爪:血液系スキル

爪による相手への攻撃時魔力を消費して発動。

相手に傷をつければつけるほど傷を治癒する】


今度は治癒と攻撃を同時に行えるスキルか。


傷が多くなりやすい俺にとってはメリットしかない。


【吸血種以外使用時傷が増加】


ダメージを蓄えれる【収束】やダメージに応じて攻撃力を上げる【忍耐】がある俺にとっては大きなデメリットではないが……他の連中だとまず使えないだろうな。


てか、吸血種ってなんだよ。なんか嫌な言葉の雰囲気だけど。


【吸血種:進化系統の一つ。

血に飢え血を求める怪物。

通常種よりも数段階高いステータスを保有している。

日中のステータスが一〇段階下がるが夜間のステータスが一〇段階上昇する。

血液系スキルのデメリットを解除する】


へぇ……進化系統の一つか。


デメリットと比例してメリットがデカい。特に血液系スキルのデメリットがなくなるのはあまりにもデカ過ぎる。


血液系スキルは見た感じどれも規格外のスキルだ。デメリットさえなければ恐るべしスキルになる。そのデメリットを消せるというのはとんどもないアドバンテージだ。


まぁ、そのデメリットが俺にとってはデカ過ぎるからそっちの方向に進化するつもりはないな。


それじゃあ次は【殺戮魔拳】だな。


【殺戮魔拳:血液系スキル

血を浴びるごとに拳によるダメージを上昇

吸血種以外使用時に身体に固定ダメージが入る】


単純だが強力なスキルだな。そしてここにも血液系スキルの名が……。どんだけ今回の戦いで血液系スキルを入手してしまったんだよ。


……もう薄々気づいてるが【戦乱狂演】を見よう。


【戦乱狂演:戦闘時体重を軽減。

戦闘時体重を荷重。

敵の数に応じて効果変動】


普通のスキルかよ。名前負けし過ぎでは?


だがまぁ……これで俺のデメリットである体格故に制限されていた立体的な動きが解除されたな。これで自由に動ける。


さて、次はパッシブスキルだが……これは後で見よう。とりあえず、燻製もそろそろ出来たし保存用の容器を作ろう。


魔力の糸を爪から地面に垂らして石の箱を作り出来上がった燻製肉を中に入れる。


まだ生肉は残ってるし木の枝もかなり拾っておいた。作れるだけ作っておくか。スキルの方は何時でも見れるし、今やれる事をやっておこう。


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