第六話 関所とナニカの正体
長いです。いや、ちょうどいい、ですかね?
連れられるまま森を抜けると、人の並ぶ関所が見えてきた。
「坊主、見えるか?あれが王国に入るための関所だ。って言ってもわかんねぇか。」
「関所・・・出入口みたいなものですか?」
見た感想と自分の年齢の抱くだろう素直な反応の差にロイの言葉で気付かされ、少年らしい感想を述べることにした。
「おう!あったまいいな坊主このっこの」
「痛いですよ、やめてください。でもすごい行列ですね」
「あーまあそりゃ心配いらねぇよ。」
そう言ってロイは頭を撫でるのをやめて、行列の中を突っ切っていく。周りも喜んで道を譲っている。なるほど、お偉いさんか・・・
「よっごくろーさーん」
「お疲れ様です!アレクベルク騎士団長!!」
ははぁ、そりゃあ偉いわ・・・トップだもんなぁ。
「通っていーかぁ?」
「構いません!ただそこの少年のステータスの開示を要求するであります!騎士団長殿のご客人と言えども、ルールは守られなければなりません!」
「そうかそうかわるいね。ってことで小僧、ステータス公開頼むわ!ステータスオープンで周りに見せられるからな。」
まあ見せてやましいものもないだろう。とりあえず今は流れに身を任せてさっさと解放されるのが手っ取り早そうだ。
「ステータスオープン」
一言口に出すと、眼前にハッキリとステータスが表示される。
Lv6 ナイ
年齢 8
ライフ 18/18
攻撃 14
防御 14
魔法攻撃 0
魔法防御 12
素早さ 13
運 8
スキル一覧
・闇の精霊王からの贈り物
※()内は本人のみ閲覧出来ます。
「あれ?レベルが」
名前ナイになってんだけど・・・もしかして名乗って認められたらそれになっちまうのか?あとなんかレベル上がってんなこれ・・・スキルは、あいつ精霊だったのかよ、教えとけや。
「おう、坊主。レベルがどうしたんだ?」
「あっ、はい。ロイ・・・さんに会う前はレベル1だったんです。でも」
「上がってるって?あーそりゃ一緒に来る途中何体か魔物ぶっ倒してきたからな。経験値がおめぇにもはいったんだろ。ってか坊主の名前やっぱナイじゃねぇか!うんうん!いい響きだ、俺と似てるな!ロイとナイ!仲良くしようや。」
ふむ、ゲームみたいだな。なるほどね。
ってかやっぱりこいつは馬鹿だったな。まさかの予想通りだよ・・・
「そういうことですか。ありがとうございます・・・」
っと、さっきから兵士が大人しいがどうしたんだ?
「団長・・・精霊スキル持ちですよ!!」
「ん?あーそうだな。まーよくあることだろ?俺も精霊王のスキルなら3つくらい持ってるぞ。光と炎と風の。」
焦った。てっきりこれで疑われて捕縛され身動きが取れなくなり、簡単には死ねなくなるかと思ったじゃないか。とりあえず珍しいものじゃないならよかったか。
「だ、団長は特別すぎるんです!それにお言葉ですが!精霊からのスキルならば、生まれ持つことはまだあるにしても!精霊王からのスキルがなにかを極めることなく与えられることはほぼ前例がありませぬ!」
「ほぼだろ?細かいこと気にするとハゲるぞー。」
「うぐ・・・まあ団長のご客人ですし、深く追求はしないでおきます。失礼しました、ナイ様。王国へようこそ。楽しんでいって下さいませ。」
兵士は渋々と納得して、しゃがみこみこちらに視線を合わせてからそう言った。
おっと・・・これは何気にロイに助けられた形となったか。借り1つ、か死ねない理由が出来てしまったなぁ。
「俺からも歓迎するぜ。とりあえずナイ、お前の安全が確保できるまでは騎士として、見つけた保護対象者への義務は果たさせてもらうぜ。」
半ば強引に連れ込まれた形とはいえ、借りが出来てしまったことに若干考えこんでいたが・・・この人とはまだしばらくの付き合いになるようだ。
「ありがとうございます。よろしくお願いします。」
最低限の礼儀として謝礼を述べながら、どうやって借りを返してやるかなぁと再び思考の海に潜ることにした。
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