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俺はドMに目覚めない   作者: 幸運を殺す者
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第五十五話 依頼の話と国王への不審

「いきなり・・・ホワイトか、流石・・・だな。」

「たまたまスキルとの相性が良かっただけですよ。」

「それでも・・・倒せる実力があるのは・・・間違いないからな。」


リーゼを待つ間、フリークが武器を研ぎ終わったようでこちらに来て話しかけてきた。

研いでいるからよく見えなかったが、背中に背負うとその大きさがよくわかる。


「実力と言ったらその武器、凄い大きさですね。」

「武器の性能は・・・実力とは・・・あまり関係ない。

だが・・・確かに・・・大きいな。リーチの・・・長さは・・・体の大きい・・・魔物には・・・必須だ。」


死ぬほど論破されたな。そのまま死にたかった。

確かにリーチは間違いない。

糸によるリーチと白光の巨腕がなければ、あの龍相手に追い払うまでの戦闘はできなかっただろう。


「確かにリーチは重要ですね。自分は糸製造のスキルにかなり助けられていますから。」

「なるほど・・・な。ヘカトンケイルは・・・糸の長さで・・・巨体へのリーチを・・・補ったのか。」

「随分と仲良さそうに話してるわね。あなたが饒舌に話してるなんて私相手以外あまり見ない気がするんだけど。」

「・・・言うな。」

「まあいいや。ナイくん、報酬渡すわね。

ブラック三体に格上報酬を合わせて白金貨三枚と金貨六十枚。

レッド二体で金貨百枚、イエロー十体で銀貨百枚。

合計 白金貨四枚、金貨六十一枚ね。」


リーゼはそう言って貨幣の入った布の袋を渡してくれた。


「ありがとうございます。百枚で一枚になるのは分かるんですけど、イエローとレッドの討伐報酬に大きな差があるのは理由があるんですか?」

「まず、なんだけどね。これはあなたの常識がズレてる疑問だってことを伝えておくわ。」

「ズレてる?」

「現状・・・レッド以上を・・・一人で討伐出来る・・・実力者は・・・ほぼいない。

俺も・・・レッドは倒せるが・・・それ以上は・・・一人では無理だ。」


「これフリークが強いだけだから勘違いしないようにね。まあそんなとこよ。

レッド以上の魔物はその下のクラス実力者の精鋭数人で倒すことを想定されてるのよ。山分け前提の報酬だから多めになってるってことね。」

「じゃあ昨日周りの冒険者が引いてたのはもしかして。」

「えぇ、恐れられてるのね。」


なるほど、つまり現状クラスホワイトの冒険者になってしまった時点でギルドお抱えのトップクラス冒険者ということだ。

完全にやらかしたな。

このフリークとの依頼を皮切りに、王国からの依頼がやまずに死ぬ暇すらない生き地獄を味わうことになるのだろうか。

いっそ聞いてしまおうか。


「そんなに・・・不安がるな。そのうち・・・慣れる。」

「いやそういう問題じゃないから。慣れるとかの前にフリークは人に慣れなさいよ。」

「フリークさんとの調査依頼みたいに断れないような、王国からの依頼は増えてしまいますかね?」


「大丈夫じゃないかしら。割と自由な立場だと思うわよ。

レッド以上の冒険者って時点で、単純に敵に回したらクラスレッドの魔物以上の脅威と同等だからね。」

「そうだ・・・だから俺も暇だ。アレックスの奴は・・・俺とよく、組んでいたのに・・・今じゃ関所に志願して・・・だらけやがって。」

「ほんと今日よく話すわね。」


なるほど、クラスレッドのアレックスがあそこにいるのは志願しただけなのか。

配置なんて話をされたから、強制でさせられているのかと思っていたが自由ならばよかった。

つまりクラスホワイトならトップクラスに暇ということだ。

豊かな死亡ライフが待っている。


「ナイ・・・ナイ?聞こえて・・・いるか?」

「あっはい!すみません。なんでしょうか。」

「っし・・・調査依頼について・・・詳しく話を・・・したい。今日時間は・・・大丈夫か?」

「ええ、大丈夫ですよ。」

「場所は・・・覚えているか?」

「西方の関所から行く魔窟の氷原ですよね?」


「まあ昨日の今日だからね。忘れるのフリーク位よ。」

「俺は・・・物覚えは・・・いい。」

「知っててあえて言ってるの。」

「そうか・・・一週間の・・・試練から、帰った・・・ばかりだが・・・数日間出てもらう。」

「ギルドとしては中間報告も兼ねて欲しいから三日に一度帰って来てもらうつもりよ。」

「野営の・・・都合次第では、帰るペースは・・・変わるがな。」


「なるほど。確認ですが終わりは?」

「生態の調査が一段落ついたらね。

終了時は王国から呼び出されて、国王陛下様から直々にお褒めの言葉を頂けるらしいわ。」

「分かりました。楽しみですね。」

「あぁ・・・本当に、な。出発は・・・明日の早朝で・・・構わない、か?」

「ええ、大丈夫です。」

「ナイくんには本当にいきなりで悪いんだけどね。今日はまだ早いからゆっくり休んで?話は終わりよ。」

「お言葉に甘えてゆっくりさせてもらいます。」


水浴びをしてから足早に宿舎へと戻り、ベッドに横になりながら話を整理する。

しかし国王陛下様から直々に、ね。

逆に言えばそこまで国民の前に姿を露出する訳でもないんだな。


試練前の一週間の休みの時も、王国を守るなんて話があがる程の襲撃だったのに謝辞の一言も無かったからな。

よっぽどな人間不信で外に出ることを極端に嫌がっているか、はたまた相当な面倒臭がりか。

どちらにせよ、まともな国王じゃなさそうだ。

ある意味でこの調査依頼、終わりが楽しみなってきたな。

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