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俺はドMに目覚めない   作者: 幸運を殺す者
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第三話 死を望む彼が死ねない理由

ようやく本編に入りました・・・

これでやっとタイトルにたどり着く道筋が出来たといったところでしょうか・・・

小鳥の囀る声が聞こえる。ここはどこだ。

さっきまで俺は何を・・・

ゆっくりと起き上がり辺りを見回す。


「森・・・か?それとこの小屋は・・・」


なんとも都合のいいことか、この目の前の小屋はきっとあの少女のふりをしたナニカが準備したものだろう。

小屋に入ろうと扉に手を伸ばし、違和感に気づく。


「高いな。」


いや違う。小さいのだ体が。確か、転生といったか。まあ扉を開けるのに支障はない。


「入るか。」


1人でぶつくさ言いながら部屋に入ると小さな机と椅子があり、机の上にはびっしりと文字が書かれた1枚のメモを見つける。



『なんか色々伝え忘れてたねぇ。ごめんねぇ。とりあえずそこは君が死んだ世界とは全く別の世界。剣と魔法の夢物語だったかな?

それが叶う場所だよ。つまりすぐ死ぬ予定の君には朗報だねぇ。魔物は外にいっぱいいるよ。

あとプレゼントしたスキルは気に入ってくれたかな?

痛みを感じ続けるとライフが減るってスキル。その名もペイントゥダイ!君にぴったりだね。ステータスに載ってるはずだよ。載ってなかったら、発動させてみてよ。痛みを感じれば発動する自動型だから。

あ、ステータスは念じれば開けるからね、じゃ頑張って死んでこー!!


P.S.違うとかそういうことはないからほんとうだからぁ』



「なげぇよ。あと追伸訳わかんねぇ」


呟きつつも、妙に男心を擽られて好奇心に負けステータスを開いてみる


Lv1 name less

年齢 8

ライフ 10/10

攻撃 6

防御 4

魔法攻撃 5

魔法防御 5

素早さ 7

運 8


スキル一覧

・不明なスキル


「いかにもなのが出たな、おい」


名前がないのはまあここでの名前が無いからってことなんだろう。年齢は8歳か。幼いが剣と魔法の世界ってことだし死ぬにはいい条件だろう。

魔物も外にいるようだしな。とりあえずスキルを使って死んでしまおう。


俺はワクワクしながら扉を開け外に出て叫ぶ。


「ここにいるぞー!!早く殺しに来いやー飯だぞー!!」


上手く魔物をおびきだすのに成功したらしく、遠くから凄まじい勢いで走る音が聞こえてくる。あれは・・・猪か?ってはっやいなぁ、もう目の前にいるよ。


「でけぇなぁ、お前が殺してくれるのかぁ・・・お前が痛みをくれればくれるほど早く死ねるらしいからな。頼むぜ」


意味は伝わってないだろう。でもフシュフシュ言ってるわこいつ。伝わったのか。かわいいヤツめ。


「よし!カモーン!」


猪の全力タックルが俺を襲う。おっほいったァ・・・これが死の感覚か、一瞬で命削られるような感覚?

いや具体的には全身筋肉痛みたいな痛みってこれは?


「いいぃ!!!!でででででぇええええ!!」


ステータスを見る


Lv1 name less

年齢 8

ライフ 10/10

攻撃 6

防御 4

魔法攻撃 5

魔法防御 5

素早さ 7

運 8


スキル一覧

・ライフイズペイン


「ん?おかしいな。2回くらい痛みが来た気がするぞ。あとライフ減らなくね?」


いや、まて見逃してはいけないものを見逃した気がする。スキル一覧・ライフイズペイン

人生は痛み?いや、この場合はライフポイントのことか?

それに気づき追伸を思い出す。違うとかそんなことは無い・・・

いや、違うだろ。ペイントゥダイじゃなくないかこれ。全然違うじゃねぇか。

考えてる最中も猪はタックルをやめることはない。


「ふしゅ?ふしゅー!!!」

「いった。いでで」


タックルの痛みのあと体が軋むような痛みがする。

これ。ライフ減る代わりに痛み感じるスキルだな。間違いないな。体がそう感じてるし数字に出てるから。

スキル違うのはいいよ。うん、ただこれじゃあさ・・・


「死ねなくね?」

「ふしゅーッッッッ!!!」


俺の声は広大な森では誰にも届かず、猪の鼻息にかき消された。

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