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剣術武術魔法の世界の転生者  作者: 椎名南凪
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調査結果

 次の日、アンナとユイも回復して教室に向かった。


 教室で挨拶を軽くかわすと、アンナが俺の服を返してくれた。


「ちゃんと洗ったわよ、ありがとね」


 すごくいい匂いだ。と思った俺は、自分が少しきもいなと思って苦笑いをしていた。


 そうしているとグラム先生が教室に入ってきた。


 ガラッグ洞窟での調査の結果を話してくれた。なぜゴブナイドしかいないはずの洞窟にゴブドナイドがいたのか、それは我々人間があそこに転移魔法を使ってゴブドナイドを召喚したからだと言っていた。


「召喚?この世界には召喚魔法もあるのか」


 と緊張感のないことを俺は口走っていた。


 アスカがこちらをちらっと見てプイっと先生のほうを向いた。


 いつもなら解説してくれるんだが今日は少し機嫌が悪いらしい。


 なぜだ。まぁそれはいいとして人間が召喚と言っていたら一大事になりそうなもんだが、みんなは特にざわつかず冷静に先生の話を聞いていた。


 俺だけがそわそわしていて解説してもらいたいがために機嫌のよくないアスカに話しかけた。


「えーっと、アスカさん何でみんなは人間の仕業だと言われて全く驚いてないんでしょう。」


 俺は弱々しく聞いた。


「ライ、その前にどうやって倒したのか説明するべきではないの? 」


 と少し怒りながら話してくる。


 それで怒っていたのか。じゃぁちゃんと説明しなきゃな。


<<違います>>


 いきなり女神が話しかけてきた。


<<あなたは鈍感ですね。笑えます。では>>


 といってすぐ声が聞こえなくなった。


 とりあえず俺のスキルの話をした。こちらをじーっと見ながら話を聞いていたアスカだが、明らかに怪しんでいた。


 もちろん後天的スキルの話はしていない。やはりアスカは勘がよかった。だが深くは聞いてこなかった。


「まぁいいわ。あんたがそういうならそうなんでしょう」


 あまり納得してるしている感じは伝わってこないが、本題の召喚の話を聞かせてくれた。


「昔からこの学校のことを襲ってきたり、嫌がらせをしたり、生徒を危険な目に合わせてくるやつらがいるのよ。そのたびに先生方が倒してたんだけど。最近は全くなくて、久しぶりにこんなことになったから先生方は調査に出たのよ。みんなはそれを闇の組織やら魔王の軍勢とか呼び名は色々ね。敵のボスの正体もわからず名乗っても来ないからちゃんとした呼称がないのよ。」


 と当たり前のように説明してきた。


「俺は正直怖いんだがなぜみんなこんなにも落ち着いてられるんだ」


「ゴブドナイドを倒したのによく言えるわね。それはグラム先生とアルテナ先生とガルツ先生がいるからよ。今一番安全な場所と言ったら学校なの。だからみんな落ち着いてるし。親も生徒を寮で生活させてくれてるんだわ。」


 そんなに強いのか先生はと思った。やはりあの時一体引いて先生に頼めばよかったがアンナが行っちまったからなーと考えていた。まぁひどい過去を背負っているから仕方がないか。


「ライ、お前は一人でゴブドナイドを倒した。よって上級生に上がれるがどうする?さすがにこんなに早く上に行くのは異例だが討伐はちゃんとした結果だ考えておけ」


 と先生は言った。


「わかりました」


 と、まぁ上がりたくないけどなーと考えていた。


 考えているとアンナとユイとレイはこちらをみていた。そしてアスカはまた不機嫌になっていた。

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