学校入学
次の日俺は同じベッドの上で目が覚めた。
「やっぱ夢じゃなかったか」
少し夢だと期待していたが周りは同じ景色だった。やはり俺はあっちの世界で死んだのだ。
「今日が退院日だね。体も問題ないし天気もいい、病み上がりなんだから無理するんじゃないよ」
「わかりました。ありがとうございました」
さてとまずはどこに行けばいいんだろ······。
<<あなたは剣術クラスのスピード特化クラスの特待生です。早くいって剣を学びなさい>>
<<おわ!?いきなり話しかけてこないでくださいよ。女神様ってずっと監視してるんですか?>>
<<そうですね。あなたが死なないように。あと右も左もわからないと思いましたので道標を示しただけです>>
<<そうですか。じゃぁとりあえずいってきます>>
病院を出たら広大な土地の綺麗な森の中の中心に大きな建物があった。大きすぎて少し威圧感もある。
学校の中に入って自分のクラスを探した。
「えーっとここかな」
長い廊下を進んで突き当りだった。
クラスを開けると皆がこっちをみた。
授業中だった。コソッと自分の席を探す······。一番後ろの窓側の席が空いていたのでそこに着席した。
先生もなにも言わないのでたぶんこの席で合ってる。
授業は剣術にどんな魔法をエンチャントするかの座学だった。
「いわゆる魔法剣士ってとこか、かっこいいね。」
ぼそっといったつもりだったが隣の席の女子に聞かれてしまっていた。
「ライ。一昨日自分から壁にぶつかって気絶するなんてドジにもほどがあるわね。」
そんなすごいダサい感じだったのか。
「あのえーと名前なんだっけ?」
「名前忘れたの!?まぁ入学して間もないし頭打ったんだからしょうがないとはいえ忘れるなんて信じらんない!アスカよ、あなたはライ、自分の名前は覚えてるわよね?」
「ちゃんと覚えてるよ」
アスカか、ちゃんと覚えないとな。しかし可愛いな。
「次の授業模擬で試合だけど大丈夫?」
アスカが心配そうにこちらを見ている。
「大丈夫じゃないと思う」
壁にぶつかって気絶って意味が分からない。まぁとにかく次の授業で自分の身体能力を確認しておこう。
そして次の授業試合が始まった。