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正徒校臨

作者: ヴァサシ

 いつもの学校でいつも通りにデスクに自分の物を置くG先生が一人。

 自分の担当するクラスを思い浮かべながらノートパソコンを開いて期末テストを制作する。

「先生、ちょっとよろしいですか?」

 話し掛けてきたのは国語の先生だった。話し半分でテスト制作をすることにした。

「最近、先生のクラスが様子がおかしいのですよ」

 キーボードを打ち込んでいた指が止まった。自分のクラスは確かによく怒られる生徒が多いがそんなの何処の学校にもあることだろうと無視してきたがまさかここに来て言われるとは思わなかった。

 生徒の問題なら聞こうと顔を向けて話を続けた。

「普通なんですよ生徒が」

 意味のない発言。無論G先生は失言した。

「言葉が足りませんでしたね、普通すぎて逆に不気味なんですよ」

 意味が分からない発言。無論G 先生は失言した。

 言葉の意図が読み取れなくて困る。普通のどこが悪い?

「普通なんだけれどもそれが異常なんですよ」

 このままでは埒が上がらないので簡単にクラスの状況を説明するとこうなる。

 授業は私語厳禁であるが大体こんなの守っているやつはいない。

 居眠りも厳禁だが大体一人はする。

 問題を間違ったり、字の読み間違い等は起きても仕方ない。

 何処の学校も同じだと思っていた事を私が担当するクラスは全くない。

 生徒は先生が黒板に注目しろと言われればみんな向く、ノーとに書けと言われればノーとに書く。

 言ってみればこれが普通なんだが。ここは只の国公立、私立でもなければ上級学校でもない。只の

 

 

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