プロローグ2
やっほー☆
實本彩女だよー☆
では、早速かおりんの貞操を奪いに行きたいと思います!
「かっおりーん☆」
「げっ、また来たよ!?」
「酷いなぁ、私はただかおりんの貞操を奪いたいだけなんだよ?」
「なおタチ悪いわ!取り敢えず僕から半径2メートルには近づくな!」
「ちぇ、けっちーなぁ」
「けちくないっ!彩女はフリーダム過ぎるっ!少しは自重しろっ!」
「え?勉強を?」
「僕の貞操を奪うことだよっ!」
いやー、楽しいなぁ♪
後可愛いなぁ............でゅふふ、ジュルリ。
ごめん、私っていろいろと終わっているね☆
(↑自覚あるならやめればいいのに........)
やっほー!大人みたいな僕(※自称)、渚薫でーす。
うん、中途半端に寝たからすごく眠たい。
ただ今僕は、大学の講義を受けるべく講堂に向かうっているのですが、なにせ荷物が重いので体がゆらゆらフラフラしてかなり危うい状況なんだよね。
実際に何人かぶつかったけどね。
その時は本気で謝り倒したよ。
頭を上げた時には何故かニヤニヤされたけど理由はわかるかもしれないかもね。
だって幼女と思わせるくらい低い伸長。
肩まで掛かかり、ちょっとくせ毛がある茶色気味の髪。
そして顔がすごく女の子みたいな幼い顔(※他人からの意見)。
大半の人はちっちゃい女の子って思われるぐらいだもん。
これらの意見を聞いた僕は、
「うむむ、納得できない............」
と本当に嘆いた。
あ、そこ。年齢詐称って言わない。
ちゃんと大人用の切符とか買ってるんだからっ!
けどね、その時駅員さんに『君は子供だろう?ちゃんと子供用の切符を買わないと』と言われる始末に................。
僕、大人なのに........。
さてさて、話の趣旨は変わるけどちょっと僕の昔話をしよう。
え?しなくていいって?
でもこの話をしないと何も始まらいよ?
じゃあ、するよ?
_(-ω-`_)⌒)_zzZZ乙乙
それは僕がまだ幼稚園に通っていた頃だ。
昔も今と限りなく大差ないが昔の方が低かったからね?
ごめん、路線がずれたね........。
その時は両親が居たんだけど........。
え?今はって?一人暮らしですが?寮にいるんだから当たり前でしょ?
まただ....。
で、当時は何が理由で離婚したのかは分からなかった。
それから五年くらい後に母さんに聞いた話だど、親父の博打が原因で離婚したのだとか。
で、離婚話の時に僕とその他に名前を忘れたけど、女の子といっしょに部屋から出てろって言われてた。
そのことも母さんから聞いたのだけれど、それは教えてくれはしなかった。
母さんが話したがらない。
それで僕は僕なりに考えてみたけど可能性が二つしかない。
まず一つ、その女の子が幼馴染みの子だということ。
こちらの推論は可能性的には低いと言ってもいいだろう。
だって現に幼なじみと言える存在がいないんだもん。
次に二つ、仮にその女の子が僕と同じ血を引いた妹という可能性だ。
ちなみにこの推論は一つ目と比べて可能性的には少し高い。
が、そんな存在は今まで聞かされていないからなんとも言えない。
で、いよいよ離婚となった時に母さんか駄目親父のどちらに付いて行くか選択された様な気がする。
確か僕は母さんの方を選んだ気がする。
そして、件の女の子が駄目親父に引き取られていく様は憶えている。
何故かは知らないけどそこだけははっきり覚えている。
僕はその女の子の事が心配だった。
その子のことが気になりすぎて夜はあんまり寝れなかった経験がある。
けどそれも最初のうちだけだった。
その後は何事もなかったかのように過ごしてきた。
その日から今日の今まで........。
うん、こんな物だろう。
....................。
でも、何かが足りないようなぁ........。
........................。
あ、そういえば親父と母さんの職業だけど。
両親共小説家ですね。
確か親父がBLノベルズの小説家で、母さんがGLノベルズの小説家だったような気がする。
じゃあ、なんでこんな対極の異常な二人が結ばれて、それ故に僕みたいな正常な子供が生まれるのは近々科学者達が解決してくれるだろうね。
_(・д-`_)⌒)_ ウニャ?
う〜、頭が痛いよぉ...........。
昔の回想していたら知恵熱出しちゃったよぉ...........。
僕は顔をΣ(´Д`;)みたいな感じの顔をして頭を抱えた。
「うぬぬっ........」
この頭痛をモノに例えたらハンマーで殴打されているような痛みだよぉ....。
え?分かりにくいって?
仕方がないじゃん!それしか思いつかないんだからっ!
........................。
あ、分かり易い例えがあったわ。
風邪をこじらせた時に発熱するじゃん?
あんな感じの痛みだ。
僕がまだ頭を抱えている時に誰に見られていると感じたんだけど多分あの人だろうね。
「か............り...........ちゃ........!」
あ〜、誰かが自粛無しで大声で叫んでいる人がいるよ。
「薫ちゃーん!」
こ、この声はっ!?
ここは一刻も早く逃げねば!
「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁあ!魔女だ!魔女が来るぅっ!」
立って逃げようとしたが荷物が重くて思うように動かない。
うん、これはもうデットエンドだなぁ............あはは。
あ〜、やべぇ。涙出てきたよ畜生!
「ヌハハハハっ!逃がさないよぉ!薫ちゃーん!」
そのセリフは確実に僕を殺しに掛かる(※違います)恐怖そのものだ。
やはり逃げねば。
「とうっ!」
僕を追いかける魔女の事、彩女はダイブして僕の腰に腕を巻き付ける。
ええいっ!鬱陶しいっ!
「く、来るなぁっ!寄るな触るな近づいてくるなぁー!」
「ぐふふ、やはりかわゆいのぉう☆」
「ひぃィィっ!」
やばい、僕の精神力低下と労力増加でどんどん減っていく。
間違いない。こいつは宇宙人だ。
だって手つきがいやらしいもん。
最初は腰だけだと思いきや、僕のお尻を撫でたり耳たぶに息を吹きかけたり。
まぁなんとも言えないむず痒いて言うか何と言うか、妖しい気分を彷彿させるような手つきだ。
「さてさて、この勢いのままかおりんの貞操をいただこうかしら?☆」
「いやぁぁぁぁあ!僕はまだ貞操を奪われたくないよぉぉぉお!!」
「安心しな。痛くないようにしてヤるからさ☆ぐふふ........、おっといけね。涎が........」
こいつのどこをどう見て安心できる?
逆に不安を煽っているだけだぞ?
「よぉ、今日もこの健全な流風高鷲学園で不順異性交遊しているなぁ?」
とこんな感じで話しかけた男子生徒が目の前で頭を抱えて苦笑していた。
あ、補足で左腕に腕章していたね。
【風】って文字あったけど............
と言う訳だからこの人が僕の救世主?取り敢えず誰でもいいから助けてぇ........。
「という訳なのでお前ら二人はこの学園が誇る反省室に入ってもらおうか」
てか、よく良く見たらこの人この学園の風紀委員じゃん!
あ〜、だから風の文字は風紀委員ってことだねぇ。
................................。
この状況やばくね?
「彩女!逃げろぉぉぉ!」
「オーケー!しっかり捕まってな!私の愛しい弟よ!」
「僕はお前の弟になった覚えはなーい!」
かくして僕ら(※主に彩女だが)と風紀委員との鬼ごっこの開催だ。
ルェ?
│AM11:30│ _Σ(゜д゜lll_)⌒)_
「いやー、今のはマジで危なかったぁ」
などとのたまっているバカは風紀委員から逃げ切ったからこんな余裕綽々でほざけるんだ。
ずっと彩女の小脇に抱えられて走られてみろ。
横っ腹が圧迫されるされる。
まぁ、僕が落ないように考慮してくれたんだと思うけど、ちょっと締め付けすぎるかな?
「ねぇ、彩女」
「ん?どうしたんだい?MyBrother」
「うん、少し黙れ。てか、早く降ろしてくれない?」
「おっといけね。済まない済まない、つい可愛いから降ろし忘れたよ」
それはつまりあれか?
僕がちっちゃくて可愛いからわざと忘れたふりをしてでも抱きつきたかったとでも?
かなり憤慨しちゃうな!
「もう知らないっ!(プイッ」
「きゃーーーー♡拗ねたかおりんも可愛いーーーー♡」
ごめん、逆効果だった........。
「てかさぁ」
「ん?」
「僕はいつから彩女の弟になったんだい?そこのところを詳しく教えてもらおうか?」
「いつからってそりゃ....................、」
「............................(ジー」
「私に抱き抱えられた時だよ☆」
「うん、その理屈はおかしいよ」
マジでその理屈はおかしいよ。
なんで抱き抱えられた時からあんな変T............おっといけね、口が滑りすぎた。
実際に言ったら僕の貞操がやばくなる。
なんだろうね、この理不尽さは。
プルルルルルルルルルルッ!!
とどこからか突然携帯の電話の着信音が聞こえた。
僕は確認の為に携帯を出そうとするがなんせ鞄の奥深くにあるから届かない。
だから彩女に聞いてみる。
「彩女の携帯?」
「いいや?」
「じゃあ、僕かな?」
僕は携帯を出して確認してみたところ僕の携帯だった。
が、少し驚いてしまった。
あ、いや別に珍しくないよ?けど意外な人物からの電話だったから驚いただけ。
その人物とは................。
【母 不在着信 090-✕✕✕-✕✕✕✕】
と携帯のスクリーンに映し出されている。
取り敢えず掛けてみる。
三回くらいコールした後に母が出た。
「もしもし、僕だよ」
『薫、今すぐに実家に帰ってきなさい。お話があるから』
「るぇ?今から?マジで!?」
『五月蝿い、帰ってこいったら帰って来い』
「へーい」
会話にしてこんな感じですぐに終わった。
はて?一体全体僕にお話とは?
「彩女、僕ちょっと今から実家に帰らないといけなくなった」
「え?なんでよ?」
「なんか知らないけど話があるんだって」
「いつ頃帰ってこれる?」
「その話の内容次第かな?」
ちょっとおどけて言ってみる。
が彩女は見る限り意気消沈していた。
「そ、そうなのかぁ................」
「まぁ、そんな気を落とさないでよ。出来る限り直ぐに帰るから」
「じゃあ、なんでも言う事聞いてくれる?」
「うっ、そのセリフには危険な臭いしかしないけどそこは腹を括ろう」
まぁ、仕方が無い。
取り敢えず実家に帰えろっと♪
イヤァァ────(゜д゜;)─────ッ!!!!
だが、実家に行くといろいろなショックを受ける事になるのは後のことになるのだった。
まずは謝罪。
科学者の皆様渚君の両親解析を全て押し付けてしゅいましぇーん_(。_。)_
さてと、次話はちょっと進展します。
お楽しみくださいませ。