プロローグ1
はい、初めまして。
本作品の主人公の渚薫です。
いやー、疲れたよ。
え?何がってそりゃあ........、
彩加「かおりん!」
僕「離してくれるかな?」
彩加「嫌よ〜。こんな可愛いのにね〜。」
僕「はーなーせぇー!」
彩加「うふふ、そのままかおりんの貞操頂きたいわぁ。」
僕「え?」
この彩加が曲者だからかなり疲れるよ........。
え?羨ましい?
だったら変われよ。
大体こんな感じになると思うから....。
僕、渚薫(年齢:20♂)はこの国の首都にあたるこの県では二番大きい学園の大学部の寮生だ。
普段から女みたい女みたいって言われるけど僕はれっきとした男だ。
周りのみんなは自覚ないって怖いねーとか勝手に言うけど一応自覚してるからね?
おもに犯罪面で・・・・。
何故って?そこは割愛させて〜ね?
まぁ、確かに僕は普通の大学生に比べたら少しだけ背が低いくらいだ。
・・・・どんぐらい低いかというと普通の大学生の身長は170~180ぐらいだ。
僕はせいぜい160ぐらいだけど・・・・。
おいこら、そこでちまいって言わない!小学生みたいって言わない!
あ、因みに寮生っていう言葉で分かると思うけど学園の大学部の寮で暮らしている学生の事を言うからね?
あら、知ってる?あ、そう。知ってたのか・・・・。(←当然
僕は今大学で人気上昇中のアイドル、『那加ちゃん』には特に興味はなかった。
女子が話に小耳を挟んだ話しだけどね。
盗み聞き気持ちわるーいと思った方、違うんですよ。
アレなんです。聞こえたんです。
脱線した。
僕、どちらかというと電脳世界のアイドルの方だし(汗。
画面から出て来る事が出来ないが、
おっとまた脱線した。
つまるところ僕はいわゆるアレです。
オタクって言う奴ですね。
・・・・おいそこの、キモオタって思ったろ?
オタクは世界を救うんだぞ?
なんか、円安とか円高とか増税とか騒いでいるけど、結論から言ってオタクはこの税状を覆す力を隠し宿しているんだぞ?
またまた脱線した。
那加ちゃんはなんか知らないけどその愛らしい顔が売りにしているらしく、かーなーりーブリっ子ぶっている傾向があるらしい。
まぁ、興味ないからあんまり関係ないけど。
さて今現在俺がいるのは学園の食堂の隣、屋外テラスの椅子に腰をかけている。
本来の大学生の身長なら余裕かもしれないが他の大学生より少し、ほんの少しだけ小さい僕は多少キツかったりする。
そう、小しだけ小さいんだ。
・・・・・・、あーどうせもう小さいんだから諦めろ?
僕がそう簡単に諦めるとでも?
・・・・・小さいんだから仕方が無いじゃん!
「ふぅ・・・」
僕が深い溜め息をつく。
あ~、なあなかしない回想しまくったからちょっと頭が痛い。
これあ俗に言う知恵熱ってやつかな?
まぁ、全然勉強してないけど。
「おーい、かおりん!」
あぁ、なんて不名誉なあだ名なんだろう。
確かに僕は女みたいな名前だけど、流石に女みたいなあだ名にされるのだろうか。
僕、男なのに・・・・。
「かおりーん?だいじょーぶですかー?」
再び不名誉なあだ名を連呼し、なおかつそのあだ名を考案した輩には制裁を下したいね☆
それが男の場合だったら殴っている。
多分余裕で無力化されるのが落ちだけど・・・。
しかし、このあだ名の発祥は恐らく、いや絶対にこの人に間違いない。けど殴る。あ、両腕掴まれた・・・。
彼女は僕の儚い抵抗も腕を掴まれて無力化された挙げ句のに抱き着かれて頭を撫で撫でされる始末に・・・・。
さらに僕は抗議してみようと試みるが─────────────
「はぁ・・・・、彩女さん。頭を撫でないでと何度も言ったはずですよね?
いい加減にしないと嫌いになりますよ?うぅ~~もういい加減にはーなーせー!」
「うぅーん、怒ったかおりんも拗ねたかおりんも腕の中でジタバタするかおりんかぁぁわぁぁええぇのぅ☆
かおりんの貞操貰いたいくらい可愛いわぁ」
こんな感じで結局無駄に終わる訳でして・・・・。
む、無念なり・・・。
てかさぁ、拗ねただけでも僕の貞操ってなくなるもんなのかな?
僕の人権は!?あ、ないのね・・・。こんな世界なんて嫌だ~。
不敵な笑みを浮かべた彼女、〈イラスト、漫画サークル〉を創設した張本人、僕と同級生で同じクラスの實本彩女は僕の顔を彼女のチャームポイントである豊満な胸に押し付けられた。
後はまるでチワワを撫でるのような手つきで頭を撫でる。
大体僕はこの手で鎮圧されるですよね、これが・・・。
ほ、ほらね?こうしている間にもね?
俺の意識が遠のき始めるんだよねぇ。
・・・・・・・・・・・・・。
は、はふぅ・・・・・。
あ〜やべ、眠気が・・・・・。
こ、このおてては〜まほうのおててなのかな〜。
僕がウトウトし始めたのを察したのか彼女は「そうだねぇ、続きは私の部屋で♥」とか言ってた気がしたけど意識が完全にブラックアウト寸前には全部聞き取れなかった。
_____________
「だっはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
朝六時半、僕は寮の4階の自室(相部屋だけど相方がいない)のベットで大量の汗を流し、物凄い荒い息をしてた。
・・・・・・・・・・これで裸だったら相当やばい絵面になるね。
「あ〜、夢だったのかぁ・・・・・」
てか、今のが夢じゃなかったら本当に僕の貞操がやばかった。
でも自分の身長は夢であって欲しかった・・・・・。
僕は自分の体を起こしベットから立ち上がり鏡へ向かう。
「うぅ~、見た目が完全に小学生だ・・・・」
因みに今の僕の格好はそれこそ小学生が着るようなねこさんパジャマだ。
本当はジャージがベストだけどね・・・、トホホ・・・。
でもねでもね、ジャージを着るとこれでもかっ!って言うぐらいダボダボになってしまうんだ・・・。
まるで僕が小さいのを強調するように・・・・そう!小さいのを強調するように!
毎日セ〇ビック飲んでいるのに・・・。
毎日セノ〇ック飲んでいんのにーーーーーーーーーーっ!
「あ、そういえば支度しないとそろそろやばいかなぁ〜」
僕は学園で自分の受ける授業に行くために今日の講義に必要な教材を詰め込む。
あと忘れてはいけないのは頭の活力となる朝食を食べねば。
あ、どーでもいい情報だけどご飯派かパン派かって言われたら僕はご飯派だよ。
時間は余裕過ぎてゆっくり食べれるけどご飯を掻き込む。
因みに茶碗は子供用の茶碗。
だから僕は小学生じゃないよ!
ご飯を食べた後、茶碗を流しに放り込み水を溜める。
こうしとけば洗いやすくなるしね。
「さてと、講義の時間まで余裕があるから寝転がるかぁ。」
しかも時間があるから少しこの大学、その名も私立流風高鷲学園の説明でも費やそう。
この私立流風高鷲学園の歴史は戦時中までに遡る。
当日の日本陸軍参謀が「あ〜、戦争よりも学校
世の若者の青春の舞台を作りたいなぁ」っと言ったことが由来だった。
で、僕はその話の感想は無口だった。
無口でわかると思うが所謂ノーコメントってやつだ。
なんの感想も沸かなかった。ただそれだけの話だ。
だがあえて言うのならその陸軍の参謀さんは適当な人と思った。
で、その陸軍参謀さんは軍のお金を横領して学校を建設した。
それが私立流風高鷲学園の始まりってところだ。
それから校長が幾度なく変わって、今では高校と大学の一貫した高大一貫校として今に至る。
あ、陸軍参謀さん銃殺されたんじゃあないかと思った方。
実はその陸軍参謀さんは見事な詐欺師のお面で軍のみんなを騙したらしいよ。
真実はどうかとしてね・・・。
まぁ、ざっとこんなものかな?
さて時間も差し迫っているから、そろそろ講義に行こうかな。
変な切り方ですいません。
そう言う仕様ですのでご理解していただければ。
あ、話の前に軽い小話を追加しますのでそちらもよろしくです!なのです。ではでは。