表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/11

手記、『厄』と俺について

 子供の頃、将来どんな夢を持ちなにになりたいか。それは育つ環境により国ごとに違いが謙虚に出てしまう。


 例えばある国では、開拓時代に悪漢と戦う賞金稼ぎに憧れ、カーボーイになりたいと子供ははしゃぎ玩具の拳銃と先端が輪になったロープを振り回しながら遊んでいる。

 またある国では、世界中が熱をあげるコミックブームに憧れ、忍者になりたいだの侍になりたいだの男の子達は語り合い、忍法やチャンバラに熱をあげていた。

 ここロードランでもそれは謙虚に表れており、子供心に憧れ目を輝かせる職業が一つある。


 屈強な竜に跨り、自らの得物一つで大海雲を渡り、巨大生物や翼竜種を討ち取り、敵国を蹴散らす、男女問わず子供を魅せる屈強な集団。

 飛竜士と言う、人類は未だ手を伸ばす事が出来ない空を唯一自由に飛び回る存在。

 大海雲を飛ぶ竜の模様を背中に背負った、人の領域を超えた域に到達した人物達がいた。


 『王族国家直属、ロードラン飛竜騎士隊』


 その狭き門に憧れ、若者は皆狭き門を叩く。俺こと、トラ=ロドルもその一人だ。


 今だから言える、後悔先に立たずだが、言わずにはいられず考えずにはいられない。

 憧れは憧れのまま、夢は夢のままにして、やめておけば良かった。


 なにがあったかを、先に記しておくとすれば、厄を背負ってしまった俺の身に、厄病神が歩み寄って来たと記しておこう。

 一連の厄について記録を残す前に、少しばかり昔の事を思い出しておこうと思う。


 もう二年近く昔になるが、俺が厄を背負うきっかけとなったある事件がおきた。

 その日から、世界と俺はいろいろと駄目になってしまったみたいだから。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ