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最強のオチコボレ  作者: 誤字多んば~
2章 ドキドキ迷宮攻略
10/21

2-2話 迷宮攻略隊結成

2章が終わり次第一度今までのを大幅に見直そうかと思います。

 ガドロフさんに迷宮行きを言い渡されてから2日後私は何故か王立第一騎士学校の一室にいた。 新人騎士団の研修だから騎士団の詰所でチームメンバーや詳しい内容、報酬などを言い渡されると思っていたが、チームの半数以上がまだ学生なので学校で行われることになった。 ちなみにメンバーは私を入れて6人でうち4人が学生(王立第一騎士学校の生徒が2名他校が2名で合計で3校の学校の生徒がいる)1人が騎士である。 席は私の隣にアイナでその隣にウルカナさん。 私の後ろにエリスさんでその横に学生2人が座っている。 名前はドリーとエドガーである。 ちなみにどちらがどっちかは前に見せてもらった名前からは分からない(種族が書いてあればわかるのだが)。


「そろったようだな」


 ガドロフさんが集合時間の10分過ぎごろに入ってきて言う。 この人はほぼ間違いなく自分勝手なところが多い人だろう。 集合日が呼ばれてから2日後なのも


「報酬やメンバーの顔合わせなどは明後日の12時にやるから」

「何故明後日なのです?学生なら明日も明後日も授業がありま。この件は早いほうがいいと思いますから明日のほうがいいのでは?」

「明日は俺の休みの日だからやだ」

「私は今日が休みだったのですが?」

「なるほど。ならさっさと帰ってしっかり休め」

「…失礼します」


 などという理由らしい。


「何人かは知ってると思うがまずは自己紹介をしようか。俺はガドロフ・グドリフスだ。クレナからしてみれば今回は依頼人になる。ほかの人からすれば指導員だ。次クレナから横に行っていき、そのあとエリスから横な」

「クレナ・ヒートです。水神神殿の神官です。戦闘や罠解除などはできません。よろしくお願いします」


 後ろから「えっ?」という声が聞こえた。 未攻略の迷宮にいくのに、何もできない白種がいることはおかしいと思っても不思議ではないので当然の反応といえる。


「紹介の中にもあったが、クレナは戦闘はできないし罠解除もできないのでそこをしっかり覚えておくこと」

「質問よろしいでしょうか?」


 私と一番離れたとこに座っていたライカンスロープ(狼の獣人)が手を上げて答えた。


「ん~まぁいいか。言ってみろ」

「何故、何もできない人がいるのでしょうか?迷宮に入るのなら多少は腕に自信がないと危険ではないでしょうか」


 遠まわしに言われるより、ストレートに足手まといだから抜かせと言ってくれたほうが気持ちとしては楽なのだが、そういわないのが貴族らしいところである。 アイナは今にも殺しそうな勢いでにらんでいたが頭を撫でて前を向くように小声で言ったら複雑な顔をしながら前を向いた。


「クレナの知識は正直言ってこの中のだれよりも多いと俺は思う。だから俺から依頼した」

「しかし、知識だけあってもそれを」

「あなたは指導員の人選に口出しでき立場ですか?」


 ガドロフさんの説明に反論しようとしたライカンスロープを制止させたのは以外にもエリスさんだった。


「騎士は団体行動ができなければ意味がありません。たとえ不本意でも自分の考えだけで上官でかつ隊長の決定を覆すことは許されていません。さらに今回の人選は第4騎士団の総団長であり、かつ第6騎士団の団長でもあるガドロフ総団長の決定です。あなたのような騎士の経験も実戦の経験もすくない者の考えなんか比べ物にもなりません」


 そういってライカンスロープを静かにする。 というよりこの場全体が静かになる。


「あー…俺を評価してもらうのはうれしいが騎士において時には上官に意見を示すのも必要ではある。ただし通らないことのが多いけどな。そこを無理に押し通そうとするといろいろやばいことになるからな」


 ガドロフさんがこの空気をどうにかしたいという顔ではない顔をしていう。彼のことだから何か企んでるに違いない。

 そのあとは何も問題なく自己紹介は進んだ(ライカンスロープの子が自己紹介しているときは終始アイナがにらんでいた)。 ライカンスロープの子がエドガーでドラゴンニュート(竜人種)がドリーだということが分かった。


「よし終わったな。ちなみに隊長はアイナで副隊長はエリスだ。今回の目的はアドリー迷宮の攻略だが、できなくてもいい」


そのことはふつう隠すものなのでは?とおったが


「今回の一番重要なポイントはアドリー迷宮で軍を動かしてまでもほしい情報があるかどうかを調べてほしい。つまりは完全攻略する必要はなく、軍を動かしてでも手に入れたい何かを発見すれば帰ってきていい。もちろん攻略できるなら攻略してほしい」


 もともと戦力強化のために何かヒントがあればいいと思っての攻略だから言われてみれば納得できる。


「クレナは知ってると思うが、あそこは罠がいっぱいである。十分に気を付けるように。何か質問はあるか?なければあとはチームで話し合ってくれ。あ、クレナは終わったら少し俺のところに来てくれ」


 質問がなかったのでチームでの話し合いになる。私は急いでガドロフさんのところに行き、先ほどの顔のことを聞いてみた。


「あー…まぁ気にするな。まぁそれよりも報酬だがな、迷宮で何か見つけてもすべて提出してくれ。報酬は提出されたものを換金した時の送金額の1/6だ」

「発見物がもらえるってことはないと考えたほうがいいですかね?」

「何かほしいものがあるのか?」

「本でもしありきたりのものが出たらほしいなと思って」

「提出はしてくれ。こちらで確認しいらなければ持っていっていい」

「了解。あと一つ聞きたいのですが、今回ディスナ神殿には私のことを何と言って許可ださせたのですか?」


 司教様は他の神殿に私が弱くて実戦に出すのは危険であるとして伝統からは外すこと認めてもらっている。しかし実際は私が行くとなったので何かしら説明しているはずである。


「まぁおまえさんが気にすることでもない。」


 気まずそうな顔をしていう。


「…ディスナ神殿には許可もらっていると考えていいのですか?」

「その条件として完全攻略しなくてもいいようにすることになった」

「何故?」

「ランクを下げないと新人にはきついだろうという考えだからだそうだ」

「それは私が使えないから?」

「そうじゃない」

「…もう一つの任務の報酬はないのかい?」


 何故ガドロフさんの顔が気まずい顔をしていたのかわかった。


「経験値をもらうってのはダメか?」


 あそこのダンジョンがゲームと同じなら完全攻略で手に入る経験値はなかなかいい。 それを考えればもう一つの任務は無償でもいいかと考えた。


「完全攻略できるなら無報酬でもいいですよ」

「なら完全攻略してこい」

「…問題はアイナ以外が私の意見に耳を傾けるかどうかだな」

「まぁ…そこはがんばれ」




 ガドロフさんと報酬の話し合いが終わって戻ると、チーム内の役割はほぼすべて終わっていた。 進軍陣形は2列で前列がエドガーさんとドリーさん。、真ん中が私とアイナ、末列ウルカナさんとエリスさん。 私が一番後ろではないのは後ろからの奇襲に備えてである。 ウルカナさんも体力的には多くはないが(もちろん私の2倍以上はある)エリスさんが神官騎士の職業を持ってることもあり、いざとなったら彼女が壁となる。 普段の戦闘は私以外の前3人が前線を張り、後ろ2人うちウルカナさんが攻撃系の魔法を、エリスさんが支援系の魔法を使う。 私は終始隠れながらいざって時に回復魔法かアイテムを使う(私は基本荷物持ちらしい)。

 持っていくアイテムと出発は明日の早朝ということを決め、今日は解散となった。解散後はアイナとウルカナさんと買い物に出た。


「お兄ちゃん。買っておいたほうがいいアイテムって何かある?」

「基本は回復アイテムが作るための材料。この前教えた方法で回復薬と状態異常回復薬作っといてくれ。特に状態異常回復薬は多めにお願い」

「トラップが多いのだっけ?」

「ああ。いやらしいトラップが多い」

「いやらしい?」

「あそこはトラップにかかるように作っている場所だからな」

「トラップにかかる?」

「うん。基本トラップは侵入者に対して撃退もしくは足止めのためにつけるから主な目的は守りの一環としてつかうのだが、あそこは入ってきた人を確実にトラップにかけて殺すために設置している。つまり攻撃手段がトラップってことになる」

「1尺棒じゃ足りない?」

「棒なら1.5尺棒のがいい、石はある程度あったほうがいいから後で拾っておくよ」


 終始私とアイナの会話が続いた。ウルカナさんもアイナとは話していたが、私とは一切話さなかった。

 解散後私は神殿の庭で小石を拾って今日買ったもの(前金として出たお金を使って買い揃えたもの)をカバンに詰め(カバンは冒険者鞄という魔法のカバンで、見た目以上のものを入れることができる。 重さもある程度は軽くなるが、完全に軽くなるわけではないので入れすぎると持てない)寝ようとしたら、司教様に呼ばれた。


「夜遅くに呼び出してすまないね」

「いえ。準備もできましたし、明日は基本ついていくだけですから」

「何があるかわからないのが迷宮だよ」

「あー…確かにあそこの範囲トラップはなかなか痛いですからねぇ」

「さて、呼び出した要件なのだが、君に一つ確かめてきてほしいことがある」

「迷宮でですか?」

「ええ。あそこの迷宮でもし神々の戦争時代の書物が見つかった場合、そこの中に5英雄の内容がないか調べてほしいのだ」


 5英雄とはかつて神々の戦争時代に、第2の始祖神の子から作られた最強の神と呼ばれた邪神(この神が戦争のきっかけを作った)を封印した5人の英雄である。 実はこの英雄は5人ではなく6人なのだが、貴族が白種の人間に英雄として尊敬するということをプライドが許さなかったためいないことにされたのである。 ちなみにゲームではこの5人は名前が決まっていないし、この時の話もしっかりとは決まっていない。 ただし白種のものの名前だけは決まっている。


「5英雄の書物ですか?」

「ええ。あの時の話を書いた歌などは伝わっているのですが、書物がほとんどないのでして。それに聖剣の数からして今の伝承には何か隠されたものがあるのではないかと思っているのです」

「契約上拾ったものはもらえませんが、見ることくらいは可能だと思います。あったら確認しておきます」

「お願いします。あなたに水神の加護がありますよに。」

「ありがとうございます。それでは失礼します」

「ええ。おやすみなさいクレナ」


その後私は自分の部屋に戻って深い眠りについた


「一つ目の扉開かれた。英雄たちは飛び込んで、神の剣を永遠の海に閉じ込めた」


夢の中で小さいころに聞いた英雄の歌を聴いていた。

水神アマ「今週のアマちゃんのネタバレは実は私が6人目の5英雄です」

クレナ「あなたの神は青でしょう」

水神アマ「実はクレナちゃんが6人目の5英雄です」

クレナ「なわけないでしょう」

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