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90話 A級ダンジョン


 朝が来た。


 昨日はあれから、豪華な大浴場に入ったり、遊戯室でボードゲームなどをして皆で楽しんだ。

 皆それぞれにあてがわれた部屋は、奇麗で居心地がよくベッドも最高だった。皆よく眠れたようだった。

 至れり尽くせりのメイドさんのサービスもあり、大商会の豪華な邸宅に滞在出来るなんて、夢みたいなことだと皆喜んでいた。

 

 素晴らしい朝の食事も終わり、俺たちは本日、いよいよA級ダンジョンに挑戦することとなった。

 胸が高鳴ってくる。


「「「皆さま、いってらっしゃいませ!」」」


 大勢のメイドさんに見送られながら、A級ダンジョンに向かう。


 A級ダンジョンは冒険者ギルドの本部から比較的近い位置にある。王都の中心からやや離れた西側にある。冒険者ギルドの本部に付きあたって西門の方角へ通りを真っすぐに進む。


 やがて、視界が開け、広い場所に巨大な遺跡のような建造物が見えてきた。その建造物は石造りでかなり古いように思える。中央には大きな暗い入り口が見える。


 A級ダンジョンだ。


 周囲には冒険者と思われる人たちがたくさんいる。ほとんどの冒険者たちは数人で一塊となっている。やはりパーティーでの攻略が基本のようだ。


 俺たちは、ダンジョンの入り口付近にある水晶玉に全員で触れる。これでA級ダンジョンに入れることになる。


 大きな暗い入り口に踏み込む。


 ダンジョンの中は、B級のときと比べると更に広くなっている。


「いよいよA級ダンジョンに入ったわね!」

「にゃ~! どきどきするにゃ~!」

「わらわもじゃ~!」


 しばらく歩くと大き目のスライムみたいな魔物が現れた。色は黒い。



―――鑑定―――

メタルスライム Lv110

・スライムの上位種

・重い突進攻撃をしてくる。

・弱点:特になし

・物理・魔法共に効きにくい。

―――――――― 


「メタルスライムか!」


 俺が前世でやっていたゲームとかでよく出て来るスライムだな、などと思いながら、皆で攻撃する。

 敵のレベルは110なので難なく倒す。


 しかし、1階層からすでにレベル110の魔物が現れたことに少し驚く。さすがA級ダンジョンだ。


 俺たちの基本レベルは、概ね350くらいだ。レベル差がかなりあるので、ここでは経験値はほぼ入らないだろうと思われる。


 今後A級ダンジョンを攻略する際には、とりあえず自分たちの基本レベルより少し高めの敵が出現する階まで、駆け足で進んで行こうと思う。


 もちろん途中で有効なユニークアイテム等を落とす敵が現れたら、必要に応じてアイテム狩りをする予定だ。



~~~鑑定~~~

メタルゼリー(素材)

・鉄分を含んだゼリー

・主に錬金や建築用素材に用いられる

‥‥‥‥‥‥‥‥

魔鉱石(レア素材)

・魔力を含んだ鉱石

・通常の鉱石より強固

・錬金や武器、建築用素材など様々な用途がある

‥‥‥‥‥‥‥‥

銀の魔鉱石(ユニーク素材)

・特殊な魔鉱石

・あらゆる金属系の素材として有効

・錬金素材としても有効

~~~~~~~~ 


 メタルスライムから、いろいろと出て来た。空間魔法に収納し、どんどんと次の階層へ進む。



 ――2階層。レッドラビット。レベル120


 ――3階層。ブルーゴブリン。レベル130 


 ――4階層。ブラックスネイク。レベル140 


 ――5階層。マッドボア。レベル150 


 ――6階層。ゴールデンキャット。レベル160


 ドロップアイテムはモフがすべて回収していっている。

 そして、6階層ごとにある転移陣を解放する。

 俺とモフは転移を使えるので、ダンジョンの転移陣は今後はほとんど使うことはないだろうが、一応解放する。


 こうして見ると、1階層ごとに魔物のレベルが10上がっていってる。なんとなく傾向性がつかめてきた。


 それぞれの階層がかなり広いので、以前より時間がかかったが、俺たちの体力や筋力はかなりあるので、昼頃には6階層に到達した。

 階層が広く高いので、クランハウスを建てて、その中で食事休憩をとる。


「にゃ~、お腹空いたにゃ~。A級ダンジョンは広いにゃ~」

「お肉を食べて力をつけるのじゃ~」

「メイドさんから貰ったお弁当は豪華でおいしいね!」


 食事後、少し休んでから、再びダンジョン攻略を再開する。


 体力や筋力にまかせて、俺たちは早足で階層内をどんどんと駆け抜ける。


 様々なアイテムを次から次へと落とす。通常アイテム、レアアイテム、そしてユニークアイテムと上位ユニークアイテム(女神のユニークアイテム)――。

 高レベルの魔石も増えてくる。それらのドロップアイテムをすべて回収しながら、先へ先へと進む。

 どこの階層でどの敵がどんなアイテムを落とすかは、シャンテが記録してくれている。


 ――7階層(Lv170)、8階層(Lv180)、9階層(Lv190)……。


 現れる敵がどんどん強くなってくる。しかしまだまだ俺たち8人とモフのパーティーは強い。


 更に駆け抜ける。


 ――10階層(Lv200)、11階層(Lv210)、12階層(Lv220)……。


 12階層の転移陣を解放したところで、俺たちは本日のA級ダンジョン攻略を終了とした。


 転移を利用してダンジョンを出ると、すでに陽は暮れかかっていた。


「にゃ~、1日で12階層までいったにゃ~」

「まだまだ余裕があるのじゃ~」

「明日あたりからそろそろ、私たちのレベルも上がってきそうね」

「後で、ドロップアイテムを整理しないとね!」

「私が記録を取ってるので大丈夫ですよぅ~」


 皆で転移して、ポルポワール邸に戻る。


 昨日と同じように豪華な晩餐を楽しんだ俺たちは、邸内の作業場のような広い部屋をかりる。

 今日の収穫アイテムを確認するためだ。

 

 大きなテーブル台の上に、モフが収納したアイテム群を取り出し並べる。


「うわーすごい量!」

「にゃ~! いろいろあるにゃ~!」

「すごいのじゃ~!」



~~~鑑定~~~

マッドボアの腕輪(ユニークアクセサリー:腕)

・装備時、体力+30、筋力+20

‥‥‥‥‥‥‥‥

金のキャッツアイ(ユニークアクセサリー:首飾り)

・装備時、筋力+10、敏捷+30

・スキル付与、夜目Lv5

‥‥‥‥‥‥‥‥

ガーディアンヴェール(ユニーク防具:鎧)

・防御力(DR)18

・装備時、体力+40、筋力+20

・体力自然回復(中)

・形状変化するため動きやすい

・物理耐性(中)

‥‥‥‥‥‥‥‥

風のブーツ(ユニーク防具:靴)

・防御力(DR)10

・装備時、筋力+10、敏捷+30

・付与スキル:蹴術Lv3 

・ジャンプ力(大)

・滑りにくい

‥‥‥‥‥‥‥‥

――などなど(略)


~~~~~~~~


 いろいろなユニークアイテムが出て来た。以前に身に着けていた物の完全上位互換が多い。さすが高レベルの魔物からのドロップ品、素晴らしい効果だ。

 まだ全員分はそろってないが、俺たちは自分の適性に合ったものを選び、それぞれ装備交換する。

 更に能力値が増したはずだ。


 きっと、明日からも更に強力なユニークアイテムが出て来るだろう。俺はワクワクしてくる。


 そして、レアアイテムの方もかなりの量の収穫があった。


 実は俺には考えがあった。

 このたくさんのレアアイテムを、ブランダさんの主催するオークションに出品させてもらうつもりだ。これできっと、闇オークションに対抗できる魅力あるオークションになるに違いない。そして、闇オークションに流れる資金を、こちらに呼び寄せることが出来るかもしれない。

 きっとブランダさんのことだ。すでに俺のユニークスキルの性質をある程度は見抜いていることと思う。そして俺の考えることにもすでに気が付いているのかもしれない。


 一つ問題があるとすれば、彼らが金にまかせて、こちらのオークション品を根こそぎ落札して、値を吊り上げ、転売する可能性があることだ。しかしこちらに対しても、俺には密かな考えがあった。

 いずれにしても今後、オークションの件は、ブランダさんと話を詰めるつもりだ。


 それはさておき、ゲルダ商会に魔族が絡んでいるのなら、最終的には高位魔族が現れ、力ずくで来る場合も考えられる。

 オークションの戦いを始める前に、俺たちパーティーのレベルを上げ、もっと高位のユニーク装備をそろえ、力をつけようと密かに考えている。恐らく皆も同じことを感じているはずだ。


 世界樹の泉を探すことも考慮しながら、今はA級ダンジョンで極限まで強くなることを目指していこうと。俺は密かに心に誓った。


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