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72話 女神のユニーク装備と魔石実験


 朝が来た。


 昨晩は、あれからリンの作ってくれた激辛鳥肉の入ったスープを食べたのだが、なかなか刺激があり、癖になりそうな美味しさだった。火炎孔雀の通常ドロップアイテムの肉だ。まだまだたくさん収納しているのでまた食べたくなったら、リンにお願いするとしようか。

 リンは料理スキルを持っている。料理をするたびにスキルレベルも自然と上がっていくだろう。今後、料理がどんどん美味しくなってきそうだ。楽しみだ。


 さて、昨晩は低レベルの魔石を少し鑑定したところで終わってしまったな。


 次は最近入手した高レベルの魔物の魔石を鑑定してみるとするか。俺はドキドキしてくる。


~~~鑑定(ソケット効果)~~~


・オーガの魔石(体力+5、筋力+7)

・エメラルドスライムの魔石(魔力+8、4属性魔法Lv2)

・ダークサキュバスの魔石(精神+12、魅了Lv1) 

・ダークシルフの魔石(魔力+5、敏捷+5、精神+5)

・火炎孔雀の魔石(魔力+8、炎効果+1%)

・フェンリルの魔石(全能力値+3)


~~~~~~~~~~~~~~~~  

 

「おお!! これは素晴らしい!」


 やはり高レベルの魔物の魔石の効果は素晴らしい。

能力値上昇で見れば、フェンリルの魔石が総合的に高い。ダークシルフの魔石なんかもいいかもしれない。

 そして、死霊魔法に対抗するために精神を上げるなら、ダークサキュバスの魔石だろう。


 現在装備しているユニーク装備をすべて女神のユニーク装備に変えて、全部のソケットに入れればかなりの能力値の上昇になるだろう。


 俺はふと思い出した。そういえば、イレギュラー迷宮主のキングラビットとキングキャットの魔石があったな。この魔石の効果はどうなんだろう。レベル自体はそれぞれ70と75でオーガなどと大体同じレベルだが、希少性は比べ物にならないほど高いと思う。

 早速、その2つの魔石を取り出し、鑑定してみる。


~~~鑑定(ソケット効果)~~~


・キングラビットの魔石(全能力値+5)

・キングキャットの魔石(全能力値+5)


~~~~~~~~~~~~~~~~    

 

「おお!! 素晴らしい効果だ!」


 やはり希少性のある魔石は効果が高いな。これはぜひとも付けたいものだ。俺は嬉しくなる。



「お兄ちゃーん、朝食出来たよー。今日は極上のうさぎ肉と茄子の炒め物だよー」


 今朝もリンの元気な声が聞こえてくる。




 

 今日はダンジョン攻略はお休みにしている。昨晩、エミリーたちやシャンテにスマーフォで休みの連絡をしていたのだった。


 俺はギルドでいつもの朝のお勤めをしてから、女神のユニーク装備集めに奔走する。


 転移で必要なダンジョンの階層に移動しながら、素早く狩りをする。

 そして、ついに主要な女神のユニーク装備を揃えたのだった。


 ステータスを見てみる。


――――――――――――


トール 18歳

Lv 95

体力:95+ 91

魔力:95+101

筋力:95+ 96

敏捷:95+ 84

精神:95+106

幸運:95+ 46


SP:23


スキル:剣術Lv3、鑑定Lv3、夜目Lv3、感知Lv4、水魔法Lv4、風魔法Lv2、火魔法Lv2、土魔法Lv3、闇魔法Lv2、回復魔法Lv2、空間魔法Lv5、蹴術Lv2、操糸術Lv3、硬化Lv3、飛針術Lv3、魅了Lv1、レクイエム


ユニークスキル:女神のドロップLv8


特殊スキル:迷宮主(ボスモンスター)と戦う場合に全能力値+10%


【装備品】

武器(右手):M《2》フレイムソード

武器(左手):M《1》パラライズファング

防具(頭) :M《2》闇風のフード

防具(全身):M《2》フェンリルのマント

防具(肩) :M《1》緑光のSガード

防具(体) :M《2》アルマテトラ

防具(服) :シャンテの冒険服

防具(腰) :シャンテの腰マント

防具(足) :M《1》バトルブーツ

アク(頭) :M《1》風のリボン

アク(耳) :M《1》アニムスイナレス

アク(首) :M《1》キャッツアイ

アク(胸) :兎王の勲章

アク(腕) :M《1》銀熊の腕輪

アク(腕) :M《1》土の腕輪

アク(足) :風の足輪

アク(指) :M《1》黒炎の指輪

アク(指) :M《1》コラプトゲンマ

アク(指) :M《1》剛力の指輪

アク(指) :M《1》スマラカタル


(M:女神のユニーク装備。その後ろの数字は空間ソケット数を表す)

――――――――――――


「うわぁ……。我ながらだいぶ化け物じみて来たな」


 レベルも95まで上がり、装備品の効果もあり、実質的なレベルは200に届こうとしている。


 女神のユニーク装備のソケット数は合計で20もある。

 これを見ると、アクセサリーのソケットはすべて1個のようだ。そして防具は1~2個ついている。やはり高レベルの魔物から倒したユニーク装備は2個ついている可能性が高いように思われる。武器に関しては、現在入手できるユニーク短剣は1個、剣のフレイムソードは2個付いている。武具の大きさにも影響があるのかもしれない。

 まあ、この辺りのことは追々検証していこうと思う。


 さて、この20個もあるソケットにどの魔石を入れようか。

 とりあえず、キングラビットとキングキャットの魔石は入れるとして、残り18個だ。

 順当に考えるならフェンリルの魔石(全能力値+3)が総合的に一番能力値の合計を上げることが出来る。18個すべてフェンリルの魔石で埋め尽くすなら、全能力値+54となり、先の2つの魔石と合わせると、全能力値+64が加算されることになる。

 凄まじい効果だ! 最早チート級である。

 とりあえずそのように入れてみるか。


 女神のユニーク装備には、見た目のソケット(穴)のようなものが見当たらない。空間ソケットということなので見えないのかもしれない。

 俺は、魔石をユニーク装備に近づけて、少し魔力を込めてみる。すると、魔石はするっと装備の中に入っていった。

 なるほど、こんな感じか。そして俺は次々にすべての装備に魔石を入れていく。

 魔石を入れるたびに力が湧いてくる。


 結果はこうなった。


――――――――――――


トール 18歳

Lv 95

体力:95+155

魔力:95+165

筋力:95+160

敏捷:95+148

精神:95+170

幸運:95+110


――――――――――――


「うわぁ……。これは凄まじいな。まさにチート級だな!」


 実質的なレベルが更に上がり260近くまで伸びている感じだ。ひしひしと力が湧いてくるのを感じる。もうB級ダンジョン攻略は余裕だな。

 たしかギルドの情報によると、B級の迷宮主のレベルは130位と聞いている。 


 仮に迷宮主にイレギュラーが起こったとしても対処出来そうな気がする。8人パーティーでモフも居るしな。

 他のメンバーは、俺よりは実質レベルは80ほど下がると思われるが、それでも現時点で180レベル分くらいはあるだろう。リンは全能力値+20の「猫王の勲章」を装備してるので、その分、他の皆より20レベル分のアップとなる。

 出来れば、前回みたいにイレギュラーが起こって、高レベルの迷宮主を、倒してみたいものだ。一気にレベルアップし、ボーナスSPも大量にもらえ、ユニークアイテムや魔石も強力なものが手に入るチャンスだ。期待しよう。

 

 とりあえずB級ダンジョン制覇については目途が立った。

 後は、今後、「高位魔族」ないしは「死霊術師」が現れる可能性がある。そちらについての対処も考えないといけないな。

 特に、死霊魔法対策は重要だ。エミリーの結界の力はもちろん重要だが、結界に引きこもっているだけでは戦いに制限が出そうだ。


 俺だけでも結界の外に出ても大丈夫なように「精神」を上げておくか。どれだけ上げれば死霊魔法に罹らなくなるのだろうか。前にエミリーと話したことがあるが、死霊術師の格にもよるらしいとのことだが……。


 よし、試しにちょっとフェンリルの魔石をダークサキュバスの魔石に交換してみるか。

 俺は今度は魔石を取り出すことにした。ユニーク装備に手を添えて、念じながら魔力を少し注ぐとスポっと魔石が抜け出て来た。なるほど、簡単に取り出すことが出来るな。


 こうして、すべて交換して、ステータスを改めて見てみる。


――――――――――――


トール 18歳

Lv 95

体力:95+101

魔力:95+111

筋力:95+106

敏捷:95+94

精神:95+332

幸運:95+ 56


――――――――――――


 おお! 凄まじい精神力を感じる! なんだかもう完全に自分の精神をコントロールできている感覚だ。

 これだけあれば、死霊魔法などの状態異常系の攻撃に対処できそうな気がしてくる。その分、他の能力値は先ほどと比べるとかなり落ちてしまったが、それはまあしょうがない。


 俺はふと考える。


 そうだ。そういえば、今回全員分入手したユニークイヤリングに、魅了Lv1のスキルが付いてたな。これをエミリーたち美女全員に一斉に、俺にかけてもらい、俺がそれに耐えられるか試してみようか。ついでに皆に、前回温泉で着てもらったピチピチの水着を着てもらったりなんかして。

 更にその上に、俺があえてエロリィナイト(夜の悦び)を飲んでみる。その状態で魅了に耐えられれば、もしかして死霊魔法なんて怖くないかもしれないな!


 ふっふっふ、今の俺は賢者タイムのようだ。

 まあ、実際にそんな実験をするのは変態のすることだ。やはりやめておこう。


 こうして俺はひとり妄想に励むのであった。


閲覧いただきありがとうございます。2章の終わりが近づいてきましたので、毎日投稿に切り替えてます。よろしくお願いいたします。

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