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38話 討伐後のご褒美 ②


【習得可能スキル】


剣術、身体強化、魔力強化、水魔法、風魔法、火魔法、闇魔法、回復魔法、空間魔法、鑑定、夜目、感知、操糸術、蹴術、硬化、レクイエム


 さて、このスキルの中からどれにSP(スキルポイント)をつぎ込むか。この選択次第で今後のダンジョン攻略の効率も変わってくるだろう。

 

「う~ん、いろいろあって悩むな~。でも、嬉しい悩みだな」


 俺はワクワクしながら考える。


 まず、目についたのが「剣術」だ。俺の戦闘スタイルの基本になる。このスキルはぜひとも上げておきたいと思う。


 それから、「鑑定」。これは、あらゆる場面で必須スキルとなるだろう。このスキルが習得可能になったのは、おそらく女神のドロップの鑑定機能を多用したからかもしれない。今までの鑑定はあくまでも女神のドロップスキルの追加効果としてのドロップアイテム限定の鑑定だ。

 今回の「鑑定」はおそらく、すべてのアイテムや敵や人物などのレベルやスキルまで看破出来る、本物の鑑定スキルに違いない。これはぜひとも習得しておきたいものだ。


 次に空間魔法。アイテムボックス機能の元祖であり、かなり大容量の収納が出来そうだ。

 ちなみにもふ猫のポーチは、後で分かったことだが、収納容量に限りがあるようだ。まあ、それでも、およそ大きな馬車の荷台3台分くらいの容量があるようなので十分とは言えるが。

 それはともかく、空間魔法は、レベルを上げれば、「転移」などの高度な魔法を使えるのではないだろうか。この転移の能力は是非とも欲しいものだ。


 それから攻撃魔法のメインを決めておきたいと思う。

キングラビット戦では魔法攻撃があまり効かなかった。原因はレベル差ゆえに俺の魔力が低いということが主な原因だとは思うが、やはり魔法スキル自体のレベルも低かったのも一因として考えられる。風、火、闇ともにレベル2だしな。


 水魔法は「水の宝玉」で使用できるが、消耗品であり、魔力ステータスの影響を受けずに固定ダメージを与えるようなので、今ではすでに他の属性魔法より、力不足となっている。

 そうすると、水魔法を正式に習得するのがいいのかもしれないな。


 身体強化や魔力強化も気を惹かれるが、装備でかなりステータスが底上げされているので、これは今のところはちょっと保留かな。


 俺はいろいろと考える。

 SPを何に振るのかを考えるのも楽しいものだ。


 そして、最終的に様子見を兼ねて、SPを以下のように振ってみた。


 剣術Lv3、水魔法Lv3、空間魔法Lv3、鑑定Lv3


 それぞれ6ポイントを消費し、4つのスキルを習得した。合計24ポイントの消費で、残りSPは36となった。残りのSPは一旦保留で後程ゆっくり考えることとした。


「よし! なんかいい感じだな!」


 俺は浮き浮きした。


 新規スキルについては4種類を決めた。剣術Lv3、水魔法Lv3、空間魔法Lv3、鑑定Lv3だ。


 残りのSPは36。


「やはりここは、女神のドロップのスキルが気になるところだな」


 俺のすべての力の源であるユニークスキル「女神のドロップ」である。


 現在のレベルは6だが、7になるとどうなるんだろう? ワクワクする。


 俺はドキドキしながら、女神のドロップのレベルの部分を触る。


≪SPを使用してスキルレベルを上げますか?≫


「はい」


≪Lv7に上げるには現在のレベルが足りません≫


「……。ああ、残念! 必要なレベルはいくつくらいなのだろう……?」


≪必要レベルに達し次第お知らせします≫


「おっ! なんか返事が返って来たな。知らせてくれるのか~。これは助かる。……しかし、なんかステータス機能が進化してるみたいだな……」


 まあそれはそれとして、これでまたレベルアップのモチベーションが上がって来たな。女神のドロップのスキルを7にするためにも、早くレベルアップしていこう。



 さて、次にモフの成長を見てみるか。

 

 そういえば、モフはモフミィからモフミィコマンドに進化したとか言ってたな。

 どういう進化をしたのだろう。なんだかワクワクする。


 モフのステータスを見る。


――――――――――――

モフ (モフミィコマンド)

Lv 43

体力:43+10

魔力:56

筋力:43+10

敏捷:86+15

精神:43+10

幸運:52


スキル:猫爪Lv1、精神向上Lv1、夜目Lv4、感知Lv4、空間魔法Lv4、光魔法Lv4、冷気の(ブレス)、鈴の音


装備品:白猫の鈴(アクセサリー:首)


追加可能装備:武器(爪)、アクセサリー(腕)

――――――――――――

 

「こ、これは! ……凄いぞ!」


 先ずはレベルが大幅に上がっている。ボス戦前は25だったが今では43だ。一気に18レベル分の上昇だ。


 次に、レベルに対する基礎能力に変化が見られる。以前のモフはレベルに対して体力や筋力、精神の数値が低かった。特に筋力はかなり低かった。

今、改めて見ると、体力、筋力、精神ともにレベルと同じ数値にまで向上している。つまり、能力に弱点が無くなったのだ。そして敏捷や魔力などの元々得意だった能力は、レベル以上でそのまま維持されている。これは素晴らしい傾向だと思う。

 

 更にスキルだ。「猫爪」と「精神向上」という新しいスキルを覚えている。しかも既存スキルはすべてレベルが4に上がっている。これも素晴らしい。


 更にその上、可能装備が追加されている。

以前の首飾りのアクセサリーだけでなく、今度は腕のアクセサリーと爪の武器を装備出来るようになっているのだ。装備箇所が増えることでのメリットは非常に大きい。


 さすがモフミィコマンド(特殊部隊)! 進化による向上が素晴らしい! 


 俺は嬉しさのあまり、モフと一緒に喜びの踊りを踊ったのだった。


「よし、とりあえずモフにはこれを装備させよう」


 俺は先日12階層で手に入れて売らなかったレアアイテム、白猫の爪をモフに渡した。


「にゃ~ん♪」


 モフは嬉しそうに白猫の爪を装備する。


――――――――

白猫の爪(レア武器:爪)

・攻撃力(AR)6

・装備時、筋力+5

・攻撃時、麻痺効果(小)

――――――――


 レア武器だが、なかなか悪くない爪だ。当面はこれでいいだろう。


 後は、やはり銀熊の腕輪だな。


――――――――

銀熊(シルバーベア)の腕輪(ユニークアクセサリー:腕)

・装備時、体力+15 筋力+10 

――――――――


 モフにも是非これを装備させたいものだ。体力と筋力が大幅に上がる素晴らしい腕輪だ。

 B級ダンジョンに行く前に一度C級の8階層に行って、シルバーベアからさくっと取って来るとしよう。



「お兄ちゃーん! 何してるのー! 朝食が冷めてしまうよー!」


 今日もリンの元気な声が聞こえて来る。


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